週刊あはきワールド 2019年11月13日号 No.641

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.31

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(31)

~危ない蕁麻疹を見逃したあ!~

鍼灸レジデント3年目 平岡遼 


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 臨床ではしばしば「しまった!」となることがあります。そういう体験からは学べることがたくさんあります。今回は蕁麻疹を訴える患者さんで「しまった!」となった症例を先輩の佐藤さんと一緒に紹介したいと思います。さらに後半は、蕁麻疹の証型をカンファレンスの討論を通じて皆で作ることを学びました。う~ん、失敗症例のカンファレンスって宝の山だぁ!

<カンファレンス参加者>
石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
木村朗子:ともともクリニック院長
佐藤もも子:ともともクリニック

■本当にただのじんましん?

平岡1症例目は内科受診された方です。待合室で私が予診をして得た情報は以下のようなものでした。

Tさん 66歳 女性 後頚部のじんましんと口唇と周囲の腫れ
昨日の夜中から右後頚部に発疹と痒みが出現した。今朝になって右後頚部と両耳の後ろにも発疹が出ていた。15時頃に家族から指摘されて口唇と周囲の腫れと発赤に気づいたため当院を受診した。思い当たる原因として、3日前からカゼっぽかったために昨日初めて内服した総合感冒薬のせいではないかと考えている。












佐藤皮膚の発疹や紅斑で内科を受診される方は多いですよね。鍼灸院においても継続し治療している方が「昨日から痒くって…」と皮膚症状を訴えられることはよく経験します。また、患者さんは訴えませんがこちらから「ここの皮膚、赤くなっていますけどどうしました?」と聞くことも日常茶飯事ですね。

平岡プライマリ・ケアで頻度の多い訴えや症状を調べてみると、多くの報告で皮膚に関する訴えは上位10個の中に挙げられています1)

佐藤平岡さんの取った予診の中にはバイタルサインが入っていないようですね。

平岡そうなんです、測っていませんでした…。Tさんが診察室に入ったあと、木村先生がパルスオキシメータを取りにいらしたときに「しまった!」と思いました。

佐藤なんでそこで「しまった!」と思ったんでしょうか?
 

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