週刊あはきワールド 2019年11月20日号 No.642

全力で治す東西両医療 第43回

ともともクリニック全力カンファレンス中継(30)

~蠡溝と中都の効能を求めて、あれから10年②~

 (1)荒川和子(2)木村朗子(3)石川家明 


◎第42回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(29)
       ~蠡溝と中都の効能を求めて、あれから10年①~
       (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎第41回 日常臨床について気楽に質問のできる文化を
       ~蜂窩織炎の臨床推論~
       (萱間洋平・五十嵐惣一・石川家明・木村朗子)
◎第40回 薬大生が感冒の臨床推論に挑戦
       ~「臨床推論」が入っている医療面接をしよう~
       (木村朗子・石川家明)
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(1)荒川和子:ともともクリニック
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表

 荒川さんが学生の頃にBSL(ベッドサイドラーニング)に入ってくれた時に「蠡溝と中都の違いは何か」と質問しました。その時から、「それでは一緒に臨床で診ていこう」と早10年が経ちました。う~ん、蠡溝と中都の違いは分かるようになったのかな?

■経絡の機能構造

石川私たちは蠡溝と中都の違いは究めたでしょうか?

荒川あっという間の10年でしたが、分かったような、はっきりしないような感じです。でも、大まかな傾向は言えるような気がします。

石川そうですね。

荒川いくつか印象に残る蠡溝と中都の症例は挙げられますが、検討が必要かと思います。

木村その前に、教科書的知識と言いましょうか、二つの経穴の基礎知識がありましたら教えてください。

荒川肝経上で内踝から5寸が蠡溝で7寸が中都です。肝経の経絡のなかでも、下腿の中央に彼らだけがよりそって住んでいるので、特徴的だと思ったのです。

石川ああ、なかなか良いセンスをしていますね。次の集落が膝周辺なのですね。渓谷に部落を作っています。(笑)固まって住んでいる経穴達は一つのブロック(ユニット)構造として似たような効用があるものです。

荒川石川先生に学校の授業で、経穴を一つ一つその効用を覚えるよりも、ブロック別に大まかに覚える方がより臨床的に近い感覚ができるよと教わってから、経穴の効用を臨床的に覚えやすくなりました。

石川30年ほどまえにブロック別の経穴効用があることを含めて「経絡の機能構造」と命名したのですが、誰も注目してくれませんでした。(笑)

■蠡溝の教科書的理解;太衝の効用とは、どうちがう

木村その他、二つの経穴の違いはあるのでしょうか?

荒川蠡溝は絡穴であり、絡脈の別枝が直接に生殖器に連なります。

石川そのため経穴の効用に、睾丸の腫脹や、男女生殖器に由来する疝痛、陰部の痒みに使うことがあるわけです。

荒川蠡溝の経穴効用をまとめると、①疏肝理気、②調月経、③清熱利湿、④養血です。

木村う~ん、でもそれって、肝経絡の生理作用ではありませんか?

石川ムムムム、するどい! 荒川さん、どう答えましょう!
 

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