週刊あはきワールド 2019年12月4日号 No.644

症状別、困ったときのこのツボ 第2回

顎関節症の患者さんが来てしまったら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


顎関節症とは

 顎関節症は「あごが痛む(顎関節痛・咀嚼筋痛)」「口が開かない(開口障害)」「あごを動かすと音がする(顎関節雑音)」の3つが代表的な症状で、軽い症状であれば数日、場合によっては数カ月症状が持続する場合もある。咀嚼筋の使い過ぎ(噛みしめや歯ぎしりなど)や関節自体の問題が原因と考えられる。その他、原因不明のものや、心因性のものも存在する。鍼灸院に来る患者さんの場合は、心因性の問題が隠れている場合が多くあると感じている。

 顎関節症に鍼灸が効果的であることは、一般の人々には馴染みがないので、新規の患者さんで顎関節症を主訴として来院することは少ない。多くの場合、定期的に通っている患者さんからの訴えとして「最近顎が痛くて…」とか「口が開きにくいのですが…」と聞く。初診の患者さんの場合は、ストレス性、心因性の症状で来院した人、緊張が強そうな人、見た目で顎や頬が盛り上がっている人に、こちらから問いかけることで、「実は顎関節症もあります」と言われる。

顎関節症に〈丘墟(GB40)〉

 『霊枢』の経脈篇を見ると足の少陽胆経の所生病に「顎の痛み」というのが出てくる。また、右側だけとか、左側だけなど、片側にのみ発症する病は少陽経の病と考えることができるので、顎関節症に胆経は効果がありそうだ。
 

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