週刊あはきワールド 2019年12月25日・2020年1月1日合併号 No.647

あはきメンタル~動きの心理編~ 第10回(最終回)

技の学び(6)

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


◎第9回 技の学び(5)
◎第8回 技の学び(4)
◎第7回 技の学び(3)
◎過去記事≫≫  もっと見る
 
 私たちは鍼を用いて患者さんを治療します。鍼が上手になりたいという気持ちは、鍼灸師であれば誰でも抱く願望ではないかと思います。

 鍼の練習法に「浮物通し」があります。浮物通しとは、容器に水を張って浮かべた野菜や果物に、鍼を刺し込むもので、鍼の方向や力加減などの感覚を養うことができる練習方法で、体験したことがある人も多いのではないかと思います。

 本連載ではこれまで、心理学や身体論の理論のいくつかを紹介しながら、技の学びについて考えてきました。それらに共通するのは、技にともなって発生する感覚に注目することに他なりません。しかしながら、発生するその感覚は、個人差があり、伝えるのが難しいという問題があります。そのような問題に対して、体育学の領域では、滝沢文雄氏が、技にともなう経験的要素を「身体の論理」という枠組みで考えることで解決を図ろうとする試みを提案しています。

 そこで、今回は、滝沢文雄氏の「身体の論理」を引用しながら技の学びについて考察します。そして、「~動きの心理編~」の振り返りを行って、このシリーズを閉じたいと思います。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる