週刊あはきワールド 2019年12月25日・2020年1月1日合併号 No.647

治療家のための薬の基礎知識 第36回

血圧と降圧剤 その5

~レニンーアンジオテンシン系の作用機序~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


◎第35回 血圧と降圧剤 その4
       利尿剤と利水剤
◎第34回 血圧と降圧剤 その3
       ~利尿薬~
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 前回までは血液の量を減らすことにより血圧を下げる利尿剤、漢方処方の利水剤について解説させていただきました。

 今回からは、血管収縮による高血圧に対しての降圧剤について解説させていただきます。

腎臓と血圧~レニンーアンジオテンシン系~

 体内の水分とナトリウム(塩分)のバランスは、一定になるよう調節されています。その司令塔は腎臓の傍糸球体細胞です。腎臓は血液の濾過をしますが、その際に体内の水分や塩分が不足していると察知した場合、レニンという酵素を放出します。レニンはアンジオテンシノーゲンをアンジオテンシンⅠというホルモンに変換させます。次にアンジオテンシンⅠはアンジオテンシンⅠ変換酵素によりアンジオテンシンⅡに変化します。アンジオテンシンⅡはそれ自身が血管を収縮させるとともに、アルドステロンを分泌してナトリウムの再吸収を促し血圧を上昇させます。

 反対に体内の塩分が多くなるとレニンの分泌を抑制し、汗や尿として塩分を体外に排出させるので、結果的に血圧は下がります。

 この体内のナトリウム(塩分)調節の一連の仕組みをレニン・アンジオテンシン(RA)系といいます。
 

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