週刊あはきワールド 2020年1月8日号 No.648

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.69-1

運動器疾患は空間論でこう治す!(その1)

~北辰会方式による空間配穴とは~

(一社)北辰会役員講師 風胤堂 油谷真空 


◎本シリーズの過去記事≫≫  見る
 
 北辰会方式の概略については、すでに弊会の奥村裕一が示しているので、「File.22-1 痹病はこう治す!(その1)~北辰会方式による鍼灸治療法~」を参考にしていただきたい。

 また、弊会、竹下有「File.39-1 肝病はこう治す!(その1)~気滞病理学説について~」、藤本新風の「File.55-1 感冒はこう治す(その1)~北辰会方式による鑑別診断について~」も参照していただければより一層北辰会方式を理解していただけると思う。

 各種弁証を行う場合、当会オリジナルの弁証方法の一つとして「空間弁証」も用いている。「空間弁証」が成立すれば、「証」に従い「臓腑経絡弁証」や「気血津液弁証」など他の弁証も考慮し、どこに配穴するかを絞り出し1穴ないし数穴の少数鍼治療を行うことができる。
 
 空間論の考え方は各種疾患に適用されるが、今回はその中でも一般鍼灸院において比較的多いと思われる運動器疾患に的を絞り解説する。

Ⅰ.空間論総論

 人体を上下中左右前後(※以降左右上下前後とする)の12ブロックに分割し、本来くまなく循環すべき気血がどこかで停滞したり、あるいは不足したりする。それらがある一方向(一部分)に偏在していれば、その方向(部分)に反応のある穴処を必要に応じて補瀉し気血の不通を取り除くという治療である。

 上記の通り空間的にみて、どの部分に気血の偏在があるかを診察するのが「空間診」であり、それを弁証するのが「空間弁証」である。空間弁証から一つの法則性が成立すれば、「空間配穴」が適用となる。

 次項の「Ⅱ.空間診から空間弁証」「方法1」にある「≪一例≫」を参照いただければイメージしていただきやすい。

 詳細については『鍼灸治療 上下左右前後の法則』(メディカルユーコン)藤本蓮風著を参考にしていただき、ここでは診察方法について簡単に述べることにする。

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