週刊あはきワールド 2020年1月15日号 No.649

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.69-2

運動器疾患は空間論でこう治す!(その2)

~いくつかの症例から~

(一社)北辰会役員講師 風胤堂 油谷真空 


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 前回、空間論についての概要と北辰会方式における運動器疾患の捉え方を解説した。これらを踏まえ、いくつかの症例でもって明らかにする。

 症例は、初診において体表観察を入念に行いカルテに記載し、経過中は初診時に得た確認すべきポイントの変化を中心に体表観察を行っているが、字数の関係上、病因病理や各種弁証を割愛し、経過においては空間診を中心に記載する。

症例1

【初診日】X年4月。

【年齢】71歳、女性。

【主訴】
①右肩背から上腕にかけての痛み
 X-1年7月 就寝中に右肩甲骨あたりが転筋し息苦しくなる。整形外科で「右頸椎神経根症候群」と診断。

 痛みの部位は右肩甲骨内側と右腋窩から肘窩(右膏肓~神堂周辺と尺沢周辺)。投薬によりペインスケール10→4。服薬を中断すると10になる。

増悪因子:動作時(特に挙上時)、歩行中に腕を下垂した時、仰臥位、他の鍼灸院で局所治療を受け悪化。

緩解因子:安静時(特に仰臥位)。

②右母指、右示指のしびれ
 今年に入ってからしびれを感じるようになる。検査はしていないので診断不明。

 増悪緩解因子は不明。

【特記すべき事項】
 主訴①は発症時から全身浮腫傾向。口渇、口苦あり。夜間尿1回。便秘傾向。
 

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