週刊あはきワールド 2020年1月15日号 No.649

治療家のためのセルフエクササイズ 第45回

筋バランスを整える重要部位14

~立位編(1) シングルレッグショルダースライド+バタ足~

ATC&鍼灸師 山下貴士 


◎過去記事≫≫  もっと見る
 
 臥位で体幹を安定させて、肩関節や股関節が動かせるようになった後は、もう少し不安定な他の姿勢でも、同じ動作ができることが大切です。例えば、腕立て伏せのスタート姿勢(プランク姿勢)で腹圧を上げ、手足の動作を加えると、機能的なトレーニングになります。さらに、立位姿勢で腹圧を上げて手足を動かすことができれば、より実際の動作姿勢に近いトレーニングになります。

 立位姿勢では、臥位姿勢と重力のかかっている方向が違います。臥位姿勢では、重力が体の横方向に働きます。例えば、仰臥位姿勢では重力が体の前から後ろに働いているので、体幹を屈曲させることで、腹部を中心に体幹を鍛えることができます。いわゆる一般的な腹筋運動です。これに対し、立位姿勢では、重力が体の上から下方向にかかっているため、直立位ではそれほど体幹に力が加わっていません。しかしながら、体を少し傾けることで、立位を保つために腹圧が上がり、トレーニングになります。この時に大切なことは、脊柱をできるだけ曲げずに体を傾けることです。なぜなら脊柱は関節の構造上、可動域が狭く制限されているので、曲げた状態で負荷をかけると、関節に負担がかかりすぎることが想定されます。特に、体を後ろに傾け、腹部を中心とした体幹前部を鍛えるときには、腰椎が過伸展し、腰痛を引き起こしてしまう可能性があります(図1)。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる