週刊あはきワールド 2020年1月22日号 No.650

臨床万事塞翁が馬 その20

引っ越しをして得たあかさたなと、失ったはまやらわ!

大阪漢方鍼医会 森本繁太郎 


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1.治療院のお引っ越しの話!

 さて皆様、皆様はこれまでにご自分の治療院のお引っ越しをされた事はおありでしょうか?

 「お前さん、こちとらそんな面倒くさい事はやった事もないし、やりたいと思った事もないよ!」ですか? 確かにそうですよね。引っ越し費用も随分かかりますし、やり方次第ではそれまで築き上げてきた人との関係も切れてしまう事が結構ありますからね。と申しながらこの私、これまでに5回の引っ越しをしてしまったのであります、はい。

 本日は、私が引っ越しで得たもの失ったものについての話でも書かせていただく事にいたしましょう。

 「またまたお前さんの身の上話かい? 溜息しか出ないよね!」ですか? 時折はいいんじゃないでしょうかね。

2.最初のお引っ越し

 確か私は、1974(昭和49)年の8月5日に鍼灸院を開業した事を憶えております。場所は大阪府の北の方にありますT市の住宅街のど真ん中でありました。

 開業をするまでの私なんですが、就職をしたのがこの市にありますとある整形外科病院でありましたので、病院からの患者さんも多少は来院されるのではなかろうかとの打算もあったり、この地での開業を勧めてくれる人もいらっしゃったりしてこのような流れになったわけなんです。ただ、この時代と申しますれば、読者の皆様はもしかするとご存知ではないかも知れませんが、トイレットペーパーの買い占めや、グリコ森永事件、浅間山荘事件などもあったりして、何か国内全体がざわついておりました。

 中でも今と大きく違っていた事なんですが、インフレムードが世間を席巻していて、とても物がよく売れた時代でもあったんですよね。どれぐらい売れたかを感じていただくためにこんな例でも挙げてみましょうかね。
 

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