週刊あはきワールド 2020年1月29日号 No.651

Let’s はりきゅう遊学 第68話

冬の養生灸

~夏病冬治と三九灸・しもやけと手足の冷え~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


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 最近、中国で発生した新型コロナウイルスが原因とみられる肺炎の患者が日本でも確認されたというニュースを耳にしましたが、以前、「先生、仕事(鍼灸治療)を長くやっていて、飽きるってことないですか?」という、思いがけない質問が同業のかたからありました。

 「飽きっぽい性格の人」や「粘り強い(忍耐強い、辛抱強い)性格の人」など人により程度の差はあるものの、鍼灸臨床においても「飽きる」という状況は、10年以上の臨床経験をお持ちの先生がたは、一度だけではなく複数回の「倦怠期」を経験されたかたも少なくないと思います。これは遅かれ早かれ誰にでも訪れる、いわば麻疹(はしか)のようなものだと思います。私は、昭和時代の晩年に鍼灸師としてスタートを切ったので、これまで鍼灸臨床は30年以上してきました。その間には、日々同じことの繰り返し(ルーチンワーク)でテンションが下がったり、金銭的な面では隣の芝生(他の職業)が青く(いや、バラ色か?)見えたり、面倒な患者さん(依存タイプやモンスターペイシェント)の対応に疲れたり、人並みに五里霧中だった経験は何度もありましたが、幸か不幸か、私は現在も臨床家として「春夏冬中(あきないちゅう)」です。

 なお、この「飽きウイルス」は一部の例外(施術者の熱烈なファンや信者)を除けば、いわゆる常連と呼ばれる患者さんにも感染するようなので、我々も安心せずに患者さんに飽きられないような何らかの水際対策が必要なのかもしれません。

夏病冬治(かびょうとうち)と三九灸(さんくきゅう)

 東洋医学では、 今現在の生活習慣の乱れが四季を経て別の時期に病として現れるとされています。また、病んだ時期に対症的に治療するのでなく、普段の養生に気をつければ未然に防ぐことができると考えてもいます。夏病冬治(かびょうとうち)とは、夏に起こる(起こりやすい)病(胃腸病、皮膚病など)を冬のうちから養生・治療しておくことをいいます。

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