週刊あはきワールド 2020年1月29日号 No.651

阿是指圧による体にある4つの首の治療 第27回

4の首(腰)の治療

~その1 兪穴と募穴~

日西指圧学院 小野田茂 


◎第24回 手首の治療
       ~その11 上腕三頭筋~
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 2019年度は、4つの首の手首に関して、主に勉強してきました。

 手首に関しては肩関節、肘関節、そして手首とごくごく一般的に書き連ねてきました。

 肩関節における11の筋肉を取り上げて、起始、停止、作用、経絡および重要ポイント、伸展法、患者さんの姿勢、施術者の姿勢等を治療者の立場に立ってチャート式に書き上げました。

 まだ若干の課題等をあげなければならないのですが、一応、昨年度で終了して、次の課題に移りたいと思います。

腰(くびれる)

 首の首、足首、手首、そして4の4として腰が残っています。首という言葉で表してはいませんが、腰の部分は、確かに他の首同様、交通手段の一つである、ハイウェイで例えれば、渋滞箇所であります。この部分の渋滞により全体的な流れの悪影響になりえる場所のようです。

 腰は体の要と書くように体の中心です。腰のくびれは中年以降からの維持は大変難しいものですが、確かにこの部分に脂肪がつき、体に直接、間接的に影響を及ぼすことはメタボ症候群を筆頭として確かなことです。

 哺乳類とは言いながら、二本足での生活が常識の人間の最大のウイークポイントが、腰であるというのもまぎれもない事実です。

 この中心(かなめ)をどのように治めるかが、手技療法の最終目的であることは紛れもない事実です。

 治め方は、各手技療法家によって異なります。しかし、体のバランスを整えて自然治癒力を最大限に引き出して、各人の持つ天命をどのように全うさせるかを手助けするのが私たちの治療を通じてのお手伝いなのではないでしょうか。

体の要へのアプローチ

 指圧の特徴としてまず最初にあげる項目は何でしょうか。その筆頭として診断即治療があげられます。診断をして即、親指の指腹を患部に当てて体の傾斜を利用して圧する。これが、指圧治療の原点です。

 この原点を最重要視することは、当たり前のことですが、このことを条件反射のごとく、無心にそのポイントを的確に押さえ、そして一瞬に、その硬結を即座に虚実の判断をして臨機応変に処理するには、やはりそれなりの準備資料が必要です。その準備資料から最後の腰の課題を通じて披露したいと思っております。

 準備資料および治療のための最低限の知識と経験がない限りは、患者さんを診察することはできません。この診察という医学用語は、実はお医者さんしか使用できません。しかし治療という医学用語を使用して業を成す私たちは、やはりこの言葉は必要不可欠の用語のようです。

 準備段階としては、問診、視診、触診、そして手技療法におけるもっとも重要な動診があります。そして東洋医学におけるもっとも貴ぶ診断は、ファーストインスピレーションです。

 診察室に患者さんが入ってきたときに感じる動物的勘です。この第6感が、働くかどうかが一番大切なことかもしれません。この第6感を大事にしながらも客観的な診断が必要になります。

 阿是指圧の診断法を列挙します。

①背中の重要5ポイントと2補助ポイントの虚実診断。
②アスパの理論による虚実診断
③体の8の動きの左右差による診断
④後頭骨ラインの虚実診断
⑤腹診(按腹)

 この5項目がメインの診断法になります。手技療法の特徴は、もちろん1本の木を診るのは、西洋医学にお任せして森を診るというマクロ的見地から大胆な発想をもって、科学的にほんの数十パーセントしか解明されていない体を謙虚な姿勢で、体のバランスを整え自然治癒力を高めていくことをお助けするのが私たちの使命としていきたいものです。

 身体の表裏のバランスを診るのは、基礎中の基礎です。この指標としてまず覚えなければならない東洋医学の基礎は、背中にある兪穴、そして腹にある募穴です。もちろん西洋医学におけるデルマトームを診断に使用するのも一手ではありますが、この募穴ポイントと兪穴ポイントを阿是指圧理論のゾーン、ライン、ポイントの治療法に当てはめて治めると大変良い結果を生みます。この辺から4の4の腰の連載を進めていこうと思います。

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