週刊あはきワールド 2020年2月26日号 No.655

阿是指圧による体にある4つの首の治療 第28回

4の首(腰)の治療

~その2 体の中心である腰のバランスを取る基本項目~

日西指圧学院 小野田茂 


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体の中心である腰

 腰は、月と要の2文字が合併した文字です。月は人間の体、要は、扇子のタガを要といいます。すなわち一番大事な所を意味しています。人間の一番大事な場所が腰ということです。

 それでは、人間の身体で、一番の重要部分は、どこでしょうか。

 骨盤と背骨の関節部分、すなわち体の要と漢字が謳っているように腰を指しています。

 浪越指圧の基本操作で言うと腰部5点の5点目、場所的には、第5腰椎と第1仙椎の境目部分、ちょうど膀胱経の関元兪に相当します(図1)。


 図1 腰部5点、特に5点目















 実際、腰部の生理的弯曲が顕著な西洋人は、確かにこの部分の椎間板のヘルニアによる痛み、および不快感の消失のために指圧を利用する患者さんを多く見かけます。

 腰痛症を例に挙げると、スペインの厚生労働省の統計による腰痛症の原因で、椎間板ヘルニアによる症状は腰痛症全体の20パーセント弱を占めています。日本人は、体力的には年々統計的に見て陽性傾向が見られますが、腰痛の原因としては、筋肉障害がトップを占めていて、椎間板ヘルニアによる腰痛症は、全体のそれの3パーセント前後と思われます。

 仙骨傾斜、頚椎弯曲は、確かに西洋人と比べると極端に少ないようです。

 また背骨の華奢度は、日本人のほうが頑丈で、西洋人(ヨーロッパ人)の頚椎を、私たちはクリスタル頚椎と呼んでいます。頚椎も特に下部頚椎にヘルニアを持つ患者さんをよく見かけます。

 仙骨傾斜は、俗にいうヒップアップにつながり、スタイルの良い男女を街で見かけますが、腰痛症を多発するのもこんなタイプです。骨の形状自体が違うので、日本人がいくら殿筋を発達させて、ヒップアップを強調しても、エクササイズの継続持続で頑張れる意思のある人は別ですが、歳とともに殿筋がゆらゆらと下垂するのは、東洋人、西洋人を問わず同じです(図2)。
 

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