週刊あはきワールド 2020年3月4日号 No.656

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.71-1

慢性疲労症候群はこう治す!(1)

~私の鍼灸治療は陳景雲先生から習った古流中国医学がベース~

かしま鍼灸治療院 鹿島洋志 


◎本シリーズの過去記事≫≫  見る
 

はじめに

 はじめまして大阪の鹿島です。「◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例」のコーナー執筆のお話をいただいたので、慢性疲労症候群について書いてみたいと思います。

 ただ、私の慢性疲労症候群の治療といっても枝葉末節は別として、治療の組み立ての基本構造は病気の種類や人にかかわらず同じです。古典にのっとった人体観・病理観・診察法をもとにした扶正袪邪・疏通経絡・陰陽調整につきます。内生五邪・外感六淫を除いて正気を補い、経絡経筋を疏通し、陰気陽気の偏在性を体質や季節に応じて調整します。

 古典を標榜する流儀はたくさんあってこのようなことはどの流儀でもやっていらっしゃるのでしょうが、私は古流の中国医学を受け継いだ陳景雲先生から習った流儀をベースにして治療をしています。日本ではごく少数の治療家しか知られていない流儀なので、特殊といえば特殊です。現代中医学とは違う古い中国医学です。この古流中国医学を軸に、私がいろいろな先生から習ったものを折衷しています。陳景雲先生から習ったもの以外はみなさんがどこかで見かけたことがある治療なので、陳先生から習ったことに焦点を当て、私なりに解釈してお話してみたいと思います。あまりに特殊なのでさわりだけしかお話できませんが。

陳景雲先生との出会い

 私は小学生(40年ぐらい前)の頃から潰瘍の持病があって2~3年ごとに大出血、1カ月以上の入院を繰り返していました。今はいい薬がありますのでそこまでいくことほとんどはないでしょうが、西洋医学は根本的な治療にはならないことに絶望して、高校生の頃からいろいろ試行錯誤していました。食事療法やヨーガ・呼吸法・瞑想などが主でした。漢方も飲んでいたことがあります(いま思い返せば素人だましの処方でした)。京都の仏教系大学に通っていたのでその手の情報は入手しやすく、学ぶ場もたくさんありました。それでも根本的な改善には至らず、入退院を繰り返す状態でした。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる