週刊あはきワールド 2020年3月11日号 No.657

新米鍼灸師の研修奮闘物語 File.35(最終回)

Resident.SeのBSL(Bed Side Learning) Diary(35)

~新米鍼灸師からの卒業 頑張れわかば鍼灸師!~

鍼灸レジデント3年目 平岡遼 


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 先月の2月にはり師きゅう師の国家試験が行われ、肩の荷が下りた方も多いことと思います。お疲れさまでした! 私は3年前の2017年に鍼灸学校を卒業しましたが、ありがたいことに鍼灸学生3年の頃からともともクリニックで研修を始めさせていただきました。ビシバシ鍛えていただく研修生活を通しての学びをできる限り多くの方にお伝えしたい思いで臨床での失敗談や感動などをこの連載で綴ってきましたが、3年目も終わりとなるこの節目で「新米鍼灸師の研修奮闘物語」を卒業することになりました。今回は、研修生活の振り返りと、3年間臨床現場にいた今感じていること、卒業したばかりの方々へのエールをお送りしたいと思います。

■卒業当時に立てた目標は、近づくほどに遠いゴールだった

 私がResident.Seの第1回で書いた目標が以下のものでした。

 ・舌脈診の精度を上げる
 ・舌脈所見、質問紙票、問診などから証を考えられるようになる
 ・日常病 common diseaseに対応できるようになる
 ・重篤疾患の除外を行えるようになる
 ・鍼灸患者に多い整形外科疾患の診察に必要な触診のレベルを上げる
 ・患者さんに運動療法をアドバイスできるようになる

 東洋医学の視点と西洋医学の視点から患者さんを見ることを目指していて、いま見返してもどれも大事なものだと感じます。それぞれ3年前よりも着実に成長してはいますが、達成率を考えるとまだまだです。その理由は、自分の視野や思考が広がってくるほど先輩や先生方がどれほどのことを診て考えているかがわかってくるからです。「上には上がいる」がどこまでもある気がします。医療面接はいつまでも終わりのない修練だと言われますが、本当にその通りだと思います。そもそもこの目標自体がどれも非常に大それた一生モノだったと、今になって気づき汗をかいています。

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