週刊あはきワールド 2020年3月18日号 No.658

入江システムによる症例 第22回

入江式奇経治療による症例

~任脈—陰蹻脈・督脈-陽蹻脈を併用した例~

寺子屋お産塾 田中寿雄 


◎第20回 入江式脊椎治療
       ~腰痛・五十肩~
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その前に

 鍼灸師は様々な病態に効果があることを実感していますが、臨床現場はさまざまな方法で向き合い、それぞれ治療効果を実感しているのが実状です。私は入江システムをベースに取り組んでいますが、鍼灸師のキャリアが浅い方は最初に奇経治療をベースに臨床を重ねることは意義があるのではないかと思っています。理由は考察で述べることにして、2月に初めて鍼灸治療を受診された症例を報告して理解を得ることにします。

症例)腰痛・保育士・26歳

聞・問診:当院を受診されていた方が同伴されて従妹ですと紹介された本人は、「1週間前から腰痛があり、昨日から酷くなりました。第一子を妊娠中で7週目です」と。顔色は艶がなく青白くて不安そうな思いが察せられた。

 妊娠は喜びと同時に第一子であれば体調に問題があれば不安になるのは致し方なく、初めての鍼灸治療に緊張している表情が窺えた。

 悪阻の有無を尋ねると、「オェ~とする吐き気はありますが嘔吐はないです」とのこと。鍼灸治療に対する不安の軽減に繋がればと、I・Pコードのクリップに頭部が丸い形状の釘を7㎜ほどに切ってハンダ付けしたコードを見せて「この部分を接触して処置します」と掌に当てた。鍼治療に対する不安感を少しでも軽減したい思いがあったからで、「悪阻は鍼灸治療が著効する症状だから、同時に対処します」と話すと、少し安堵された表情が見受けられた。
 

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