週刊あはきワールド 2020年4月1日号 No.660

緊急アピール5

「標準予防策」ってなんだ!?

~学校で教わっていた(?)感染症対策の基本~

 (1)平岡遼(2)石川家明(3)木村朗子 


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(1)平岡遼:ともともクリニックレジデント
(2)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(3)木村朗子:ともともクリニック院長

 新型コロナウイルス感染症が拡大する中で、世界中の臨床現場から驚くべきスピードで多くの論文が発表され、それらの研究データを元に日本では厚生労働省や国立感染症研究所や学会などの公的機関からの文書が日々アップデートされています。今回は、鍼灸院ではどのように対応すればよいのかを考えていくにあたり、まず鍼灸師向けに書かれた公的文書である日本鍼灸師会の危機管理委員会から発表された文書を見ていきます。そしてその文書で重要視されている基本的かつ必ず実施すべき感染対策である「標準予防策」について、広がる新型コロナウイルス感染症に対して鍼灸院でどのように実践されるべきかを、現時点の情報から現実的に考えていきたいと思います。

■鍼灸師向けに書かれた公的文書は少ない

 日本鍼灸師会からは、現時点で「新型コロナウイルス肺炎の集団発生に係る注意喚起について」というタイトルで、1月30日(第一報)、2月5日(第二報)、2月21日(第三報)の3つが発表されています(日本鍼灸師会ホームページから閲覧可能)。文書の発表日、国内の主な感染、国内のニュースを時系列でまとめました(図1)。


図1 時系列に見た文書発表日と国内の主な感染およびニュース(拡大図≫≫ こちら) 























 この第一報から第三報は、いずれも感染拡大の現状報告と、感染対策の徹底を促す内容ですが、詳細は図1の一番左に矢印で示した発表機関の文書を参照するという構成です。毎回添付される「新型コロナウイルス関連肺炎に対する対応と院内感染対策」では、“問診・移動時の感染対策”と“新型コロナウイルス関連肺炎の疑い例のスクリーニングおよび定義”の内容が改訂されています。これらを表にまとめました(表1)。追加修正された部分は赤で示しています。感染源が武漢市から湖北省全域に広がり、そして日本国内と移っていることが反映されています。現在は湖北省だけではなく、世界中どこでも渡航歴があれば注意すべき段階となっています。また、第一報から患者さんと対するときに「標準予防策」を行うように書かれていることがわかります。
 

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