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2020年4月22・29日合併号 No.663 |
緊急アピール8 緊急事態宣言発令の中でのメンタルヘルス2~こどものためのメンタルヘルス対策~(1)石川家明(2)木村朗子 ツイート
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(2)木村朗子:ともともクリニック院長 お母さんが疲れている。当然、お父さんも。新型コロナウイルス感染症で学校が休校措置となり、1カ月以上経過した。学校が再開されていない地域のこどもたちは、自宅内で過ごす時間が急激に増加している。来院される親御さんがぽつりぽつりと不安を漏らしていく。一緒に暮らすおとなが不安なら、こどもはもっと敏感に不安を感じることがあるだろう。おとなにとっても先が見えないストレスフルな毎日の中、こどもにも閉じこもるストレス、会いたい人に会えないストレスが降りかかっている。また、なにより自らのウイルス感染の不安も継続して存在する。 どうしたら、この状況に「対処するちから」を得ることができるのか。長期戦となることが予想されるこのウイルスとの戦いのために、私たちは今までとは違う生き方を余儀なくされている。しかし状況はすぐには好転しえない。つまり、どうにかして今の環境に精神的に慣れなければならない。そのためのヒントを提示する。こどものためのメンタルヘルスは、きっとおとなにも有効だ。 ■メンタルヘルスのために WHOからのメッセージ
considerations-during-the-covid-19-outbreak 上記は、先日4月8日に「緊急アピール6 緊急事態宣言発令の中でのメンタルヘルス1~WHOが推奨するメンタル面の新型コロナウイルス対策~」の中でも紹介されていた、WHOの文章から子供のメンタルヘルスについて記載した部分を簡易的に訳したものです。 学校に行きたい、体を動かしたいこどもたちにとって、外出自粛は大きなストレスになりえます。こどもには、彼らにわかる言葉で今起きていることを理解する機会を持つ権利があります。「話してもどうせ難しくてわからない」「言われたことだけやっていればいい」と、おとなは思っていないでしょうか。ごまかしたり、面倒くさがったりせずに、なぜ現状があるのかの説明を受けることは、こどもにとってとても大事なこと。だれだって、理由もなく「家から出るな」と言われて納得して守れるものではありません。まして、理解の方法が大人と異なるこどもなら、なおさらです。言葉で伝える方法以外にも、絵にかいたり、物語にしたり、様々な方法で、説明を繰り返し、そして彼らの言葉や表現を、受け止める必要があります。 具体的には、3歳前後から6・7歳くらいまでのお子さんには、見立て遊びやごっこ遊びを通して物事を理解しやすいと言われています。ぬいぐるみやおもちゃを使ってごっこ遊びをしたり、おもちゃ、人形を使って、見て、感じて、聞いて、匂いを嗅いで、味わうことをしたりして、理解が深まっていきます。また、子どもは自分自身の立場からしか物事をみることができないため、おとなは子どもの視点からみた内容の説明が必要になります。 危機に家族で過ごす時間が増える分、互いのつながりや大切さをじっくりと味わう時間にできるといいですね。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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