週刊あはきワールド 2020年4月22・29日合併号 No.663

緊急アピール9

新型コロナウイルス感染症の対策はできていますか?

~Web勉強会 質疑応答②~

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント

 4月8日に東京都鍼灸師会&神奈川県鍼灸師会公認自主勉強会『災害医療ゼミナール<新型コロナウイルス感染症の対策はできていますか?>』をWebで開催したところ50人が参加した。講演後に行われた質疑応答の内容を、前号「緊急アピール7」に続いて提示する。

 他の疾患でも同様であるが、特にこの新興感染症に関しては日々情報が新しく書き換えられることが多い。4月20日時点での新たな情報を加味して編集してある。また、私たちがもちかえってディスカッションした内容もそのまま加えた。


Zoom勉強会の一場面









■COVIT-19の戦略

新型インフルエンザの時は手洗いで防げたのに、今回新型コロナウイルス感染症はおさまらないのは感染力が強いからでしょうか?

木村今回の新型コロナウイルスに関しては誰もが1回もあったことのないウイルスなので、感染が広がったという理由があるかと思います。もう一つはSARS(重症急性呼吸器症候群)のウイルスのようにいきなり華々しい症状が出なくて、初期はカゼのような症状を起こす人が多い。そして潜伏期間が長いことがウイルスの広まった原因になっている、と思います。

致死率が低いので今回どんどん広がっていく可能性があるのでしょうか? 

木村致死率が低い、初期症状が軽い、というのはウイルスの生存戦略としては非常に上手で、ウイルスが広がりやすい状況を作っていると思います。

緊急事態宣言のような過度な介入をした場合に収束が遅れてということはあるのでしょうか? これは死者を減らすということの有効な作戦なのでしょうか?

木村収束が遅れるというのはどういう意味でしょうか?

感染が遅れると集団免疫がつかないということで、R0(基本再生産数)が1以下になれば大丈夫だということでしょうか?

木村今一番懸念とされているのは医療の崩壊です。中国の武漢でも、ヨーロッパ諸国でもアメリカでも、同じ肺炎でも皆がいっぺんになったら助からない。人工呼吸器などが足りなくなりますし、人工呼吸器があっても人工呼吸器を扱える人がいなければ助からない。災害時と同じです。医療の供給と需要のバランスが崩れてしまえば、助かる命も助けられなくなります。それは何としても防ぎたい。それが緊急事態宣言のひとつのきっかけにはなっていると思います。

 集団免疫をつけようと言って、すぐに撤回したのはイギリスですけど、ちょっと乱暴なやり方です。今回の新型コロナウイルス感染症に対しては、重症肺炎に進展する人々が一定確率いるので、それだとかなり悲惨な状況になるかと思います。

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