週刊あはきワールド 2020年5月20日号 No.666

緊急アピール12

COVID-19の相談症例を紐解く①

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニック研修鍼灸師4年目

 5月13日に東京都鍼灸師会&神奈川県鍼灸師会公認自主勉強会『災害医療ゼミナール第4回<医療者として見るCOVID-19の社会事象と相談症例>』をWebで開催した。講演の内容のうち、「社会事象」については省略するが、当日提示した「相談症例」について展開し、さらに説明を加えた。(なお、患者が特定できないようセミナー時とは一部情報を変更してある)

■2月に命名されたコロナウイルス

 コロナウイルスはカゼの10~15%の原因になるといわれる4種類に加え、SARS(重症急性呼吸器症候群)、MERS(中東呼吸器症候群)の2種で計6種が知られていた。新型コロナウイルスは新しく見つかった7つ目のコロナウイルスである。コロナは「王冠」や「光輪」や「花冠」を意味する。

 2月初旬に国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses:ICTV)は、SARSを引き起こすウイルス(SARS-CoV)の姉妹種であるとして「SARS-CoV-2」と名付けている。病名「COVID-19」は2月11日にWHOにより正式に命名された。

 SARS関連のウイルスはゲノムの多様性があり、自然界にはまだまだ多種が存在することが知られている。人口増加や原生林などの農地化が進行している現在、野生動物と人の距離が近づいて感染のリスクは高まってきたと指摘されてきた。また、人の行動が時間的にも空間的にもグローバル化されてきているので、ウイルスの広がりがより一層早くなってきている。COVID-19はその典型である。今後も同様なパンディミックが起こることが予想されえるので、私たちには備えが必要である。医療者も自分達の専門性と他科との連携と協力の視点から、何ができるかを模索しておきたい。

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