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2020年5月27日号 No.667 |
緊急アピール13 COVID-19、発生から現時点までの臨床情報のまとめ③~図表で見るCOVID-19①~(1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 ツイート
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(2)木村朗子:ともともクリニック院長 (3)平岡遼:ともともクリニックレジデント COVID-19を巡る情報のアップデートの速さは凄まじく、1週間後には新たな常識が生まれている。それに伴い公式のガイドラインも新しい版をリリースしており、4月30日にはプライマリ・ケア連合学会の「COVID-19 診療所・病院のプライマリ・ケア初期診療の手引き 第2版」が、5月18日には厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部による「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き 第2版」などが公開されている。現在まで判明した知見をできるだけ視覚的に理解できるようにして提示する。 ■病原体についてCOVID-19の病原体はヒトを宿主とするコロナウイルスである。これまでコロナウイルスは、カゼの10~15%の原因になるといわれる4種類に加え、2002年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)、2012年に発生したMERS(中東呼吸器症候群)の2種で計6種が知られていた。ここにあらたに7番目のコロナウイルスとして認識された。2月11日に世界保健機関(WHO)からCOVID-19と命名された。すでに、国際ウイルス分類委員会(International Committee on Taxonomy of Viruses:ICTV)がSARS(重症急性呼吸器症候群)を引き起こすウイルス(SARS-CoV)の姉妹種であるとして「SARS-CoV-2」と名付けた。 日本では2020年1月28日に「新型コロナウイルス感染症」とされ、2月1日に「指定感染症」とされた。ダイヤモンド・プリンセス号における集団感染が明らかになったのは2月5日である。 SARS-CoV-2は人畜共通感染ウイルスであり、宿主は小型コウモリであると考えられている。同一洞窟のなかで、他のコウモリ間での連続的な遺伝子組み換えが起き、その後、中国の市場に出回る増幅動物(穿山甲〔センザンコウ〕か?)からヒトへの伝播があったと考えられている。 また、4月28日に発表された英ケンブリッジ大学のピーター・フォスター博士らの研究チームによる新型コロナウイルス全遺伝情報(ゲノム)の解析によると、コウモリから人間に感染したのは2019年9月13日から12月7日の間と同定された。これによりオリジナルウイルスであることが強く示唆され、米国政府のいう中国科学院武漢ウイルス研究所から漏れたという説は退けられたようである。 1) P Forster, L Forster, at el: Phylogenetic network analysis of SARS-CoV-2 genomes, PNAS April 28, 2020 117 (17) 9241-9243. https://www.pnas.org/content/117/17/9241 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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