週刊あはきワールド 2020年6月3日号 No.668

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第38話

あなたの「いびき」、うるさくて眠れないんだけど!

~「いびき」に対する鍼介入の試み~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


◎過去記事≫≫  もっと見る

はじめに

 「いびき」とは、睡眠中に発せられる異常な呼吸音とされている。睡眠時無呼吸症候群(SAS)や、鼻や咽喉の器質的な障害、一時的な疲れや習慣的なアルコール摂取、肥満等の影響により、口蓋垂が軟口蓋や舌根とともに上気道(のど)を狭くし、呼吸をした際に空気が振動することにより起こるとされている。いびきを発する本人は自覚症状がないことから苦痛に感じることはないが、共に同床するパートナーにとっては、迷惑この上ないものであろう。しかし、睡眠時無呼吸を除けば、ほとんどが放置されていると思われる。

 東洋医学的には、脾の運化作用の失調から水湿(痰飲)が咽喉部に停滞して浮腫状になって生じるものと、胃熱(火)によって咽喉部の気機が失調して生じるもの、さらに、腎陰虚をベースとして生じるもの等も考えられる。

 いびきに対して、柴胡桂枝湯の2週間の服用によって、ほぼ消失2例 (17%), 半減4例 (33%)、やや改善5例 (42%)、変化なし1例 (8%)といった報告もあるが、服用後は徐々に元に服することも指摘されている1)

 他方、睡眠時無呼吸に対する鍼治療については、いくつか散見されるが、一般的ないびきに対する報告は極めて少ない。そこで、スマホによるいびき評価ソフトを指標として、鍼介入前後のいびきの変化について試行した。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる