週刊あはきワールド 2020年6月3日号 No.668

症状別、困ったときのこのツボ 第8回

肩甲骨の内側が辛いんだよね…という患者さんが来たら

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


◎過去記事≫≫  もっと見る

1.多くの人が悩むけど、何もしていない肩こり

 2016年(平成28年)の国民生活基礎調査の有訴者率を見てみると、男性は1位が腰痛、2位が肩こり、女性は1位が肩こり、2位が腰痛となっている。それに対して通院率を見ると、男性は腰痛が第5位に、女性は第4位に入っているにも関わらず、肩こりは上位5位以内に入っていない。腰痛は歩けなくなったり、生活に支障をきたす場合が多いのに対し、肩こりは症状としては辛いが生活に支障は出ない場合が多いのもあるであろうし、病院で治療するほどでもない場合が多いからであろうか。そのせいで、肩こりで悩んでいても、肩こりに対する治療やケアをしていない場合も多く、慢性的になっている患者さんも少なくない。また、肩こりから頭痛を引き起こす場合や、うつ病との関係も示唆されており、鍼灸師としては見逃してはいけない主訴の1つだ。

2.「肩甲骨はがし」なる言葉をよく耳にする

 巷では「肩甲骨はがし」という言葉をよく耳にする。実際に肩甲骨をはがすことはできないが、このような言葉が生まれ、耳にする機会が多くなるということは、悩んでいる人がいて、その人たちに響いている言葉だということを意味する。肩甲骨をはがしたいと感じる人の主訴の多くは肩甲骨内側縁の痛みだ。肩こりがひどい人や、なで肩の人、重い荷物を持つ人、巻き肩の人、ストレスが多い人などに多い印象が強い。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる