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2020年6月17日号 No.670 |
「未病を治す」~身体のゆがみをなおす~操体法シリーズ 第12回 操体法との出会いつむぐ指圧治療室 黒澤一弘 ツイート
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はじめに・操体法との出会い私はあん摩マッサージ指圧師・同教員資格をもっています。9年間、あん摩マッサージ指圧の養成校にて専任教員として解剖学と実技を担当し、指圧師の育成に当たっていました。そして2019年に独立し、相模原市にて開業いたしました。2019年の夏に鈴木健介先生(SOTAI SALON TOKYO)をお招きして、当治療室にて操体法のコラボセミナーを開催したことがきっかけとなり、私は操体法のもつ奥深さと可能性に強く惹かれていきました。そのセミナーについての様子は時事メディカル等に掲載されています。 https://medical.jiji.com/prtimes/4747 初めての解剖生理学的考察このときはコラボセミナーとして私は解剖生理学的考察を担当いたしました。当時の私は操体法による治効機序としてIb抑制による弛緩や抵抗運動における神経筋促通作用を考えました。体を左右や前後に動かしてみて、受け手(患者様)の快・不快の感覚により不調を引き起こしている側の筋を同定し、これらの作用を、安全に効率良く引き出すことができるのが操体法であると思いました。一部の機序として、その考えは誤りではないと思っていますが、この「未病を治す」~身体のゆがみをなおす~操体法シリーズの第4回「操体法の原理を探る」にて操体法は、伸びの反射、つまり伸張反射を使った操法であると解説されています。 上記のコラボセミナーにて私が加えた考察では、瞬間脱力がもたらす治効機序については触れていませんでした。 川名先生と実際にお会いしたときに、操体法は伸張反射による機序というお話を伺ったときに、その意味がうまく理解できませんでした。筋が引き伸ばされたときに生じる伸張反射が何故、抵抗運動と瞬間脱力で引き出されるのかの理論を導き出すことができなかったのです。 脱力の前にトンッと膝蓋腱反射を生じさせるくらいのごく軽く素早いインパクトを徒手で与えているのかもしれないと考え、川名先生に聞いてみたこともありますが、それはないとのことでした。もしその工夫が必要であれば、技術としての難易度がケタ違いに上がってしまい、熟練した名人でないと実現困難となってしまいます。 仮説:
そして、瞬間脱力についての治効機序は理論化できないまま、しばらく過ぎました。もしかしたら、瞬間脱力が伸張反射をもたらす理論的背景のひとつとして考えられるのではないかという発見は、筋膜について勉強していたときでした。 |
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