週刊あはきワールド 2020年6月24日号 No.671

Let’s はりきゅう遊学 第73話

自粛ストレスと肩甲患部?

~湿疹と肩甲間部の三角取穴・イライラと上背部督脈5穴~

お灸とハリ治療の専門家 福島哲也 


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 このところ、コロナ自粛のストレスから心身のさまざまな不調(訳もなくイライラする、電車やバスなどの公共交通機関を使っての外出が不安、食欲不振、食べ過ぎ、不眠など)を訴える患者さんが増えています。

 「肩甲患部」というのは私の造語(元々はパソコンの誤変換)ですが、慢性的な症状を抱えている人の多くは肩甲間部の筋肉が凝り固まっています。こういう身体状態をそのままにしていると、深い呼吸がしづらくなったり、頭痛やめまい、吐き気、嘔吐などの症状が引き起こされ、いつしか「肩甲骨の内側が重だるく痛い」「いつも背中の上のほうに何か(子泣き爺?)を背負っている感じでツラい」など、肩甲間部が「患部」であると訴えるようになってきます。

 そこで、今回は肩甲間部に現れる病的反応にまつわる話を、少ししてみようと思います。

湿疹と肩甲間部の三角取穴

 コロナ休業明けに、湿疹の患者さんを続けて2名の治療をする機会がありました。なお、この2名は実の母娘で、身内に鍼灸師が複数名いるという背景があります。

【症例1】患者:Oさん(女性・40歳代前半)

・初診:1カ月ほど前に、湿疹が胸と左右の肩先、左首、左右の耳の後ろにできて、耳の後ろが痛い。他の部位は痒みが強い。5日前に法事があり、身内の鍼灸師(いわゆる経絡治療のスタイル)に一度だけ治療をしてもらった。また、自分でもできるところは市販のお灸をしているとのこと。

・所見:腹診では、上腹部の皮膚表面の緊張が強い。後頚部、側頚部、肩上部の筋緊張(いわゆるコリ)が強い。肩甲間部に、硬結・圧痛が数カ所認められる。左右の大腸兪の外側付近に虚の場がみられる。
 

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