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2020年6月24日号 No.671 |
あはきメンタル~臨床心理学入門編~ 第2回 臨床心理学と鍼灸の接点(2)目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 ツイート
◎第1回 臨床心理学と鍼灸の接点(1)
コロナ禍による影響で昨今、屋内で過ごす時間が増えています。そのような状況で散歩すると気分がよくなるのは誰もが気づいています。 散歩がしたいと思う人に「散歩は危険です」という注意を促すメッセージを発すると散歩は抑制されます。しかし、「散歩は危険です」というメッセージに「散歩するときは三密に注意してください」というメッセージを付加すると散歩は促進されるでしょう。 運動という行動は、心臓を促進して身体の機能を向上させる効果が認められています。運動行動の発現に関わる言葉は、運動行動を介して身体に働きかける手段となり得るのです。 このように言葉がけによって、身体を動かすという行動のコントロールが可能であることがわかってから、理学療法や看護などコメディカルと呼ばれる領域では、臨床心理学が国家試験で出題される必修科目としてカリキュラムに位置づけられました。 少し前置きが長くなりましたが、鍼灸がコメディカルであるかないかは別にして、鍼灸臨床においても臨床心理学は重要ではないかと思います。しかしながら、臨床心理学は、そもそも心理臨床のための学びの方法であることから、心理臨床家と学びの目的の異なる鍼灸臨床家が臨床心理学を学ぶに当たっては、何らかの工夫が必要です。 今回は、前回取り上げたユングと易からシンクロニシティの対極にあるとされる因果性に注目して、認知行動療法のプロセスを例にとって鍼灸臨床における臨床心理学の学びを考えてみたいと思います。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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