週刊あはきワールド 2020年6月24日号 No.671

阿是指圧による体にある4つの首の治療 第32回

4の首(腰)の治療

~その6 腰痛治療(腸腰筋と腹部の指圧)①~

日西指圧学院 小野田茂 


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イントロ

 前回は、鼡径部の指圧治療、特に鼡径部の解放の重要性を理解するために筆を進めてきました。鼡径部の治療を完璧に行えば、腰痛症の6割がたの痛みや不快感を除去することが可能です。下半身の指圧の重要性を如実に表した指圧治療を述べました。頭寒足熱の重要性を物語ったことは言うまでもありません。鼡径部を中心とした、指圧治療が終了しました。

 この章では、按腹のテクニックをもとに腸腰筋の治療による腰痛治療を説明いたします。

按腹における腸腰筋へのアプローチ

 腰痛症の指圧は、指圧治療の代名詞といっても過言ではないスタンダードな治療です。

 腰痛症は2本足で生活する人間の宿命的な症状とも言えます。この宿命的な症状の起因が、2本足歩行にあるとしたら、腸腰筋の働きと作用が、際立って重要と考えられます。

 四足の動物と人間の腸腰筋を比べると体重の割合から考慮すると人間の腸腰筋の容量は、だいぶ多いようです。それだけ人間における腸腰筋の重要性を窺うことができます。

腸腰筋のアプローチに対する最低限の知識

 腸腰筋は、腸骨筋と大腰筋(小腰筋)から構成されています。

1.腸腰筋の位置
 位置としては、腹部の深層にあります。解剖学上、腸腰筋の触診は、不可能といわれています。しかし間接的に治療上最も触診が可能といわれる場所は、上前腸骨棘と臍の間です。仰向けになった患者さんに息をゆっくり吐かせながら両四指合わせ(指腹)で、徐々に圧します。

 ちょうど、腹直筋の際を斜めに圧します。息を何回も吐かせながら、指腹で、圧していくと大腰筋の線維の束を感じることができます。

 その時に、患者さんに股関節を屈曲してもらうと筋肉に触診しているかどうかを判断できます。

 腸腰筋に対するアプローチは可能ですが、このエクササイズは、上級テクニックですので、危険を伴います。取得するまでに時間がかかることは、言うまでもありません。

 アプローチにおいてのテクニックの順番と経験が必要ですが、そのテクニックの順番をこの章で、説明します。

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