週刊あはきワールド 2020年7月15日号 No.674

両手刺手管鍼法実践コラム 第20回

新しく生まれ変わったマッスル鍼法の実技 その2

あんしん堂鍼灸院院長 宮村健二 


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〔ご案内〕

 奇数月の第3水曜日号で、両手刺手管鍼法実践コラムをお届けしています。

 1月22日号のコラム18で、管鍼横刺の採用によって両手刺手管鍼法は完成の域に達したと報告しました。この管鍼横刺の採用を受けて、マッスル鍼法は大きく変貌し、新しく生まれ変わることとなりました。そこで、前回から、この新しく生まれ変わったマッスル鍼法の実技を紹介しています。分量が多いので2回に分け、今回はその後半をお届けします。ぜひ追試し、結果をフィードバックしてください。よろしくお願いいたします。

【前回のあらまし】

 過緊張筋においては、次の三つの鎖の連鎖により、ぐるぐる回りの悪循環を起こしています。

1.筋過緊張
 筋過緊張は、その成り立ちから、広汎性と局在性に分けると分かりやすいです。

A)ある筋または筋群に相当するエリアの全域にわたって認める筋過緊張を広汎性筋過緊張と呼びます。伸張反射の活性化に由来すると考えられます。

B)ある筋または筋群に相当するエリア内の限られた範囲に認める筋過緊張を局在性筋過緊張と呼びます。筋虚血による代謝のごみの蓄積に由来すると考えられます。

2.筋虚血
 筋過緊張によって、筋内に存在する細い血管がつぶされ、血流レベルがダウンし、筋虚血となります。

3.代謝のごみの蓄積
 筋虚血の結果、処理不足から筋内に代謝のごみである疲労物質や痛み物質が溜まります。このごみの主体は乳酸だといわれています。

 代謝のごみの蓄積によって、だるさ、こり感、痛みなどの病的感覚が出現します。また、筋過緊張の上積みにも繋がり、悪循環は1.に回帰します。

 マッスル鍼法では、以上の三つの鎖の悪循環を2カ所で断ち切ることができます。

 一つ目は、第1の鎖、即ち筋過緊張です。断ち切りの対象は広汎性筋過緊張で、手立てはひずみ付加横刺です。

 二つ目は、第2の鎖、即ち筋虚血です。ひずみ付加直・斜刺によって深部軸索反射性の血管拡張を導き、血流改善によって代謝のごみの処理を進め、局在性筋過緊張の緩和に繋げます。

(ここから今回)

【悪循環を断ち切る鍼の刺法】

1.ひずみ付加横刺(広汎性筋過緊張対応)の刺法
 10mm程度横刺したところで、次の四つの皮膚ひずみ作り手技のいずれかを選択し、これを付加します。

 このように皮膚ひずみ作り手技を付加した横刺をひずみ付加横刺と総称します。

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