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2020年7月15日号 No.674 |
「未病を治す」~身体のゆがみをなおす~操体法シリーズ 第13回 操体法の生理学的裏づけの私見(1)鹿島田忠史(2)稲田稔 ツイート
◎第12回 操体法との出会い(黒澤一弘)
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(2)豆辞典執筆:稲田稔(稲田みのる治療室) 筆者が操体法を知ったのは1980年(昭和55年)で故津田染鶴先生の操体法講習会だった。当時カイロプラクティックの修得をめざしていたが、その安全性に不安をいだくようになり安全かつ効果的な手技療法を模索していた。そうした時期に幸運にも操体法にめぐり逢い「探していたものはこれだ!」と直感した。翌1981年春から仙台の温古堂に研修生として1年間通い、操体法の技術と思想を橋本敬三先生(翁先生)から直接学んだ。 当時から翁先生は操体法の理論的裏づけを願っておられ、基礎医学分野での研究も始まっていた。ところが操体法に興味を持って研究を推進してくださった先生が亡くなってしまい、 研究の端緒が失われてしまった。その後、早稲田大学などで操体法をテーマとする研究もされたが、残念ながら生理学など基礎医学的な研究はいまだに実現していない。 とはいえ、操体法を行う臨床の現場で患者さんに「この治療はどうして効くのですか?」と聞かれたときや治療家自身も操体法の理論的裏づけに疑問を持ったとき、生理学的に整合性のある説明ができないと治療家も患者さんも不安になる。そこで、筆者の経験と調査を基に操体法に関するいくつかの疑問について生理学的説明を試みた。もとより実験的な裏づけがあるわけではなくあくまで仮説にすぎないが、読者や操体法関係者に少しでも参考になればと思っている。 1.なぜ動くことで体のアンバランス(ゆがみ)が分かるのだろうか人間の持つ感覚には、痛みや温度覚、触覚などの表在知覚と呼ばれるものと、振動覚や内臓の痛み(深部痛覚)、位置覚といった深部知覚が知られている。痛みや振動覚などは説明の必要もない分かりやすい知覚だが、位置覚とは何だろうか。(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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