週刊あはきワールド 2020年7月22・29日合併号 No.675

治療家のための薬の基礎知識 第43回

新型コロナウイルスと気剤

~気剤の総師「香蘇散」~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


◎過去記事≫≫  もっと見る
 
 新型コロナウイルスにより生活が大きく変化し、ストレスを感じながら生活している人がほとんどだと思われます。

 感染者の数を告げるニュースを朝から見聞きして憂鬱な気分で1日をスタートし、感染に怯えながら通勤・通学をする…という生活をしていると、気の流れが悪くなり、免疫力の低下につながります。そのような患者さんが増え、気の巡りを良くする“気剤”を処方する機会が増えています。

 今回は“気剤の総師”と称される香蘇散についてお話します。

気剤の総師「香蘇散」とは

 香蘇散は『太平恵民和剤局方』の「傷寒門」に「四時の瘟疫(うんえき)傷寒を治す」と記載され、本来は季節を問わず感冒などの感染症に用いる処方です。ほかに胃腸の気の巡りを調える働きもあることから、胃腸炎、食中毒、鬱症状などにも広く応用されています。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる