週刊あはきワールド 2020年8月5日号 No.676

東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて 第21回

オリンピック・パラリンピック大会の延期に思う

~戦争とパンデミックとオリンピック・パラリンピック~

筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室 宮本俊和 


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Ⅰ. はじめに

 新型コロナウイルス感染者数は、東京、大阪、名古屋、福岡などの大都市を中心に、緊急事態宣言発令を上回る増加がみられ、感染は各地に波及している。

 また、新型コロナ感染拡大の中で長雨が続き、河川が決壊し、山崩れが起こり各地で水害が起こっている。関東地方は、8月に入りようやく梅雨が明けた。

 本来ならば、7月24日には、新国立競技場でオリンピックの開会式が挙行され、オリンピアンの活躍がトップニュースを飾っている時期であることに気がついた。私の手帳は、オリンピック・パラリンピックの予定で埋め尽くされているが、斜線が引かれている。1年前には、オリンピック・パラリンピック大会が延期になるとは夢にも思っていなかった。

 しかし、1940年に東京で開催される予定であったオリンピック大会が中止になったことや1980年のモスクワ大会に日本選手が参加しなかったこともあり、2020年東京大会の延期を合わせると40年ごとに我が国では大会に出場できなかったオリンピアンがいることになる。また、1920年にスペインかぜが流行の中で行われた第7回アントワープ大会からちょうど100年目の年でもある。

 今回は、戦争の影響で中止や選手が参加できなかった大会を振り返るとともに、スペインかぜ流行の中で行われたアントワープ大会、1964年のオリンピック・パラリンピック東京大会を振り返りながら、新型コロナウイルス流行下の2020年東京大会を考えることにする。

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