週刊あはきワールド 2020年8月19日号 No.678

両手刺手管鍼法へのいざない30

一から学ぶ両手刺手管鍼法

~第1回 プロローグ 三つのエポック~

あんしん堂鍼灸院院長 宮村健二 


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〔ご案内〕

 偶数月の第3水曜日号で両手刺手管鍼法へのいざないをお届けしています。前回で、「筋群触診マップで学ぶマッスルの鍼」が完結しました。今回から、新しいシリーズ、「一から学ぶ両手刺手管鍼法」をスタートします。1回ごとにテーマを定め、押手をしない新しい管鍼法の技術を体系的に解説していきます。ご期待ください。

◆プロローグ 三つのエポック

 鍼と向き合って、今年で63年となります。この間に、三つのエポック(筆者にとっての新時代の幕開け)を経験しました。

【エポック1】 初めて鍼を学んだ時

 それは15歳、高校1年の時でした。筆者は、石川県立盲学校高等部1年に在籍していました。当時は中卒5年で鍼師・灸師・あん摩マッサージ指圧師の資格を取るというカリキュラムでした。

 初めての鍼実技の授業のことです。当時は、金属鍼管と銀鍼が道具でした。

 あまりのカルチャーショックにびっくりしました。押手です。何でこんなに皮膚を押さえつけなければならないのか。押さえつけるから組織がゆがんで、鍼がスムーズに進まないのではないか。心から疑問に思いました。でも先生は、「だから押手は難しいのです。上手にできるようにしっかり練習してください」とおっしゃるばかりでした。

 先生の説明の中で、唯一納得できたのは、「重い金属鍼管を柔らかい皮膚の上でしっかり固定するには、押手が必要なのです」という一言でした。その一言を拠り所に押手はやむをえない技術なのかと諦め気分になって、その後押手と付き合ってきました。しかし、本心では、押手なしで刺鍼することはできないものか。できればもっと刺しやすくなるのではないかと、ずっと心の底の部分で課題とし続けてきました。

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