週刊あはきワールド 2020年8月26日号 No.679

緊急アピール25

COVID-19患者の嗅覚・味覚異常の鑑別診断を考える

~学生さんの質問に答えながら、臨床勉強についてお伝えしたいこと~

 (1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼 


◎緊急アピール24 COVID-19時代の熱中症対策について
             ~ユニークな分類表を使う~
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(1)石川家明:TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表
(2)木村朗子:ともともクリニック院長
(3)平岡遼:ともともクリニックレジデント

 COVID-19で特徴的と言われている嗅覚・味覚症状についての最新レポートを<緊急アピール22>で紹介したところ、早速学生さんから質問が来ました。鼻閉、鼻水で臭いがなくなるのは日常多いのではないか? COVID-19とどう見分ければよいのかとの質問です。臨床を想定した質問のできる学生さんですね。知識を学ぶだけではなく、その知識を実践ではどう使うかを考えて勉強しているご様子。学校では国家試験対策で時間がないから、臨床に使えるようには教えられないと耳にしますが、この業界に何十年と続いている言い訳です。いつも臨床を考えて学ぶ態度が医療の勉強に他なりません。どうかいろんなものに振り回されず頑張ってください。ご質問ありがとうございます。

 (ウサイン・ボルト氏が新型コロナウイルスの検査で陽性反応のニュースが…。あんなに早く走れる人がコロナに捕まるなんて! もしかして…転んだのかも?)

■嗅覚異常は日常に普通にある?

 COVID-19の代表的な症状は発熱、咳、倦怠感であるが、一般的なカゼとなんら変わることがなく、初期症状に特有な症状がほとんどないと<緊急アピール22>で記しました。しかし、その中でもCOVID-19患者の半数に嗅覚・味覚異常が起こることが報告されてきてからは、この疾患に特徴的な症状ではないかと注目をされてきています。

 ただ、普通感冒やインフルエンザでも、花粉症、鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)でも鼻閉、鼻水が起き、嗅覚異常になるケースは少なくありません。そればかりか、室内の温度差などで鼻閉、鼻水が起きるケースや、くしゃみの連発でその後しばらく嗅覚異常になる方もいることも、私たちは日常体験として経験しています。さらには、加齢による嗅覚・味覚の衰えを感じている中高年以上の方々もいらっしゃるはずですね。年とともに、味覚、嗅覚、聴覚の衰えを感じる人は多いものです。

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