週刊あはきワールド 2020年8月26日号 No.679

あはきメンタル~臨床心理学入門編~ 第3回

臨床心理学と鍼灸の接点(3)

目白大学大学院心理学研究科教授 奈良雅之 


 
 最近、働き方改革の一環でテレワークの導入が推奨されています。テレワークとは、情報通信技術を活用した、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方のこと(日本テレワーク協会)です。筆者の勤務先でも2020年4月以降、稟議書が電子決済となり、すべての会議が双方向の仕組みを使ったオンライン方式で行われるなど、テレワーク導入が加速的に進みました。

 こうした状況は、生身の人間と会って話をする機会を極端に減少させています。また、対面する機会を得たとしても、身体接触可能な距離に近づくことは、著しく制限されています。これが「新しい日常」だとすれば、治療院で施術を受けるという非日常空間は患者さんの心身の健康にとってますます重要になるのではないかと感じています。

 では、施術の時間に患者さんから何が語られるのでしょうか。患者さんのストレス、苦悩を耳にしたとき、それに対してどのような態度で応じたらよいでしょうか。

 カウンセリングに関しては丹澤章八先生監修の『あはき心理学入門』の第3章「カウンセリングの基礎」において、齋藤謁氏は、来談者中心療法の創始者C.ロジャーズの示した治療者の基本的態度、① 無条件の積極的関心、② 共感的理解、③ 純粋性および一致性を挙げ、鍼灸臨床における重要性を指摘しています。
 

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