週刊あはきワールド 2020年9月2日号 No.680

東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて 第22回

新型コロナウイルスとパラリンピック

筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室 宮本俊和 


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Ⅰ. はじめに

 全国的に酷暑の夏が続いている。35℃を越す猛暑の中で、熱中症にかかる人が増加している。例年と違いマスクをしながらの外出は、暑さが余計気になる。本来なら、パラリンピックは8月25日〜9月6日に行われているので、この原稿を書いている頃は、ちょうど中間地点にあたる。

 日本パラリンピック委員会(JPC)会長は2020年8月24日に、東京2020パラリンピック競技大会までの後1年のコメントをPRSS RElESEとして報道関係者に発表している。

 その内容は、「競技スケジュールは今年の計画を1日前倒して、全て同じ会場、日程で実施されること、コロナウイルス禍により日常が変わり、目標に挑戦する日々のトレーニングや全国的な大会機運の盛り上げに多くの困難が予想されるが、様々な逆境にもめげずに道を切り開いてきたパラアスリートをはじめ、支える人や応援する人を含めたみんなの協力でこの難局を乗り越えなければならない」などが書かれている。(https://www.jsad.or.jp/paralympic/news/

 コロナ禍で閉塞感が漂う中で、パラアスリートの逆境を乗り越える力が注目されている。パラリンピックの父ルードヴィヒ・グッドマンの「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」という言葉は、世界中のパラアスリートが競技を通じてその理念を体現する力となっている。

 コロナ禍の時代で、最も大切なことは、パラアスリートが目指すレジリエンス(しなやかな適応力)かもしれない。

 しかし、新型コロナ感染拡大は障害者に様々な困難をもたらし、パラアスリートのパフォーマンス向上にも大きな影響を与えている。今回は、新型コロナウイルスが障害者、パラアスリートにどのような影響を与えているかを考える。

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