週刊あはきワールド 2020年9月9日号 No.681

『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』へのいざない 上

ゆがみ取りSPATの集大成を世に残す

~『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』の「まえがき」より~

 鹿島田忠史 


 間もなく、『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編【実技DVD付】』を上梓いたします。ここでは、本の紹介を兼ねて、本書から「まえがき」と「あとがき」を今号と次号の2回にわたって転載させていただきます。(編集部)

まえがき

ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編 【実技DVD付】(鹿島田忠史著)  ゆがみ取りSPATは筆者が開発した手技療法で、その名の通り筋骨格系のゆがみ取りにより主に整形外科的な障害の解消を目的としている。ゆがみ取りSPATでは、ゆがみ矯正の施術を動診(運動分析によるゆがみ診断)→操体法(筋緊張低減)→骨格矯正、の3ステップで行う。ゆがみ取りSPATの手順を的確にできるよう修得すれば、特別な才能や年単位の研修を受けなくても施術することが可能になる。

 ゆがみ取りSPATのSPATとはSoutaihou-based Postural Adjustment Techniqueの略で、日本語では「操体法を基盤とした骨格矯正法」となる。基盤となった操体法は、恩師橋本敬三先生が開発した画期的な手技療法で、秒単位の時間で筋緊張を緩めることができる。筆者は1981年から1年間、仙台にあった橋本先生の診療所、温古堂で研修し、操体法の手技と理念を学んだ。帰京後、操体法の理念を制約なく実現するために東邦大学医学部に入学し、1989年医師免許を取得し、1992年に誠快醫院を開業した。仙台から帰京してからはずっと操体法のみで施術していたが、1つだけもの足らない点が出てきた。それは施術効果の持続時間で、数時間ないし1日くらいで薄れてしまうことだった。そこで、操体法に矯正の要素を加えたゆがみ取りSPATを開発し、臨床に応用して自分なりの工夫を積み重ねてきた。

 たまたまある講習会に医道の日本誌の取材があり、ご縁を頂いて医道の日本誌に2002年7月号から11月号の5回連載で発表した。幸い読者からの反応もよく、翌2003年8月には同社から『骨盤矯正法SPATビデオ』を発刊し、専門ビデオとしてはかなりの販売部数を上げられた。続いて2006年11月には書籍として『SPAT超短時間骨盤矯正法』(源草社)を発刊し、手技について映像だけでなく文章での解説も付くようになった。2008年5月には『SPAT頸椎・胸椎編ビデオ』を医道の日本社から発刊し、ゆがみ取りSPATが対象とする骨盤・胸椎・頸椎の3部位について実技解説映像が揃った。

 ゆがみ取りSPATの発表以来18年間が経過し、この間専門家向けの講習や講演で普及に向けて努力を重ねてきた。現在ではゆがみ取りSPATの認定セラピストや講習会開催資格を持つ指導講師も育ち、着々と普及が進んでいることは開発者として非常に喜ばしい。とはいえ、2003年の『骨盤矯正法SPAT』発刊から17年、2008年の『SPAT頸椎・胸椎編』発刊からも12年という時間が流れた。この間、講習や講演を通じてゆがみ取りSPAT手技にも改良が加わり、より一層「後が気持ちいいは体にいい」の操体理論に添うようになっている。今回こうした改良を盛り込み、読者の利便性と学習効果が最大となるようにDVDブックの形式で世に問うこととなった。

 私ごとだが、2018年10月に大腸がんの手術を受け、人生に限りがあることを否応なく実感させられた。大病をきっかけとして、理想の形に少しでも近づくように工夫してきたゆがみ取りSPATの集大成をまとめ、世に残したいとの気持ちが高まってきた。幸運にも2019年の暮れにあはきワールドの石井利久編集長より提案があり、発刊する運びとなった。もとより100%の完成形ではないが、読者の手技療法の幅を広げることを通じて世の人の健康増進に少しでも貢献したいと願っている。

★『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』に興味のある方は≫≫ Click Here!

この記事に対するご意見やご感想をお寄せください≫≫ Click Here!




トップページにもどる