週刊あはきワールド 2020年9月16日号 No.682

『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』へのいざない 下

普遍性のある操体理論とそれを応用した骨盤のゆがみ取りSPATをぜひ修得してほしい

~『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編』の「あとがき」より~

 鹿島田忠史 


 
 間もなく、『ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編【実技DVD付】』を上梓いたします。ここでは、本の紹介を兼ねて、前号の「まえがき」に続き、「あとがき」を転載させていただきます。(編集部)

あとがき

ゆがみ取りSPAT 上巻 総論・骨盤編 【実技DVD付】(鹿島田忠史著)  筆者が恩師橋本敬三先生(以下翁先生と略す)にめぐり逢ったきっかけは、秋葉原で操体法を柱に開業していた故津田染鶴先生主催の講習会だった。当時専門学校で教わっていたカイロプラクティック手技の安全性に不安を感じており、安全かつ即効性のある操体法に強く引かれた。講習会の最後に「仙台の温古堂診療所では自由に操体法の見学を受け入れている」とのお話を伺い、専門学校の夏休みを利用して訪問した。翁先生は優しい外観にもかかわらず、近くにいるだけで威厳に圧倒される存在感を持っていた。操体法は真剣に学ぶ価値のあるものだと直感し、専門学校卒業後に仙台に居を移して研修生として温古堂に通うことにした。1年間の研修中には技術もさることながら、翁先生の診療の底に流れる医療健康思想である操体理論が最も重要だと確信した。

 帰京後に指圧の治療院を開業し活動していたが、発言や扱える疾患の制限があり真に操体理論を生かす診療をするには資格の壁を乗り越える必要性を痛感した。そこで、過去の大学受験浪人の経験を生かして東邦大学医学部に何とか入学し、医師免許を取得することができた。

 医学部教育により医学知識が増えても卓越した操体理論への確信はまったく揺らぐことはなかった。その理論を生かすために健康保険制度に縛られない自費診療で1991年に開業した。対症療法の比率が高い保険医療の枠を外れ、今に至るまで体質改善による根本的治癒をめざした手応えのある診療ができている。

 この上巻では、ゆがみ取りSPATが対象とする仙腸関節、上部胸椎、上部頸椎のうち仙腸関節のゆがみ取りSPAT手技と操体理論総論、操体理論各論の5要素のうち呼吸・飲食について解説した。本書の修得で基本的な考え方と骨盤のゆがみ取り手技については実用に耐えると思っている。とはいえ、人体を全体的に考える東洋医学的な視点に立てば、骨盤だけでは守備範囲が限られる。残りの操体理論各論である運動・考え方・環境の要素も疾病回復・健康増進には欠かせず、総合的な診療・施術を行うためにも下巻の胸・頸椎編を修得されることを期待している。

 また、本書ではできる限り再現性のあるように努力したが、動画や文章で手技の要点を伝えることには限界がある。より完璧な手技修得を希望されるときには、SPAT UNION CLUB認定指導講師/トレーナーの開催する講習会受講をお勧めする。過去の講習経験からは、一部位おおむね6回以下の受講で認定セラピスト/トレーナー資格取得ができている。

 治療家の読者も、普遍性のある操体理論とそれを応用したゆがみ取りSPATという武器を手にして確信に満ちて診療を行っていただきたいと切に願っている。

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