週刊あはきワールド 2020年9月23・30日合併号 No.683

治療家のための薬の基礎知識 第45回

感染症と抗生物質(2)

~抗生物質の副作用~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


◎過去記事≫≫  もっと見る

抗生物質の発見

 抗生物質とは、細菌が原因の感染症に効果があるということを前回説明しました。

 「抗生」とは、生命に拮抗するという意味で、抗生物質は病原体の生命に拮抗して殺す薬です。

 現在はさまざまな種類の抗生物質がありますが、最初に発見したのは、イギリス人医師アレキサンダー・フレミングです。フレミングは寒天培地にブドウ球菌を育てて実験していましたが、旅行に行っている間、しばらく放置している間にそこにアオカビが生えていました。捨てる前にふと見ると、アオカビの周りは、ブドウ球菌の生育が阻止されていることに気づきます。そして青カビが産生する何らかの物質が細菌を殺していると考えて研究を進め、ペニシリンを発見しました。そしてアオカビ属の学名(Penicillium 、ぺニシリウム)にちなんでぺニシリンと命名しました。

 かつて大ヒットした医療ドラマ「JIN-仁-」でもペニシリンを作るシーンがあり話題になりましたので、興味のある方は是非ご覧になっていただければと思います。

 片づけずに放置しておいた“だらしなさ”から生まれた発見であると聞き、面白いと思いました。余談ですが、フレミングはリゾチームの発見もしていますが、実験材料にクシャミをして唾液をかけてしまったのがきっかけだったそうです。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる