週刊あはきワールド 2020年11月18日号 No.690

全力で治す東西両医療 第47回

オンラインで臨床実習はできるのか

~膝痛は触診ができないと鑑別ができない①~

TOMOTOMO(友と共に学ぶ東西両医学研修の会)代表 石川家明 


◎第45回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(32)
       ~蠡溝と中都の効能を求めて、あれから10年④~
       (荒川和子・石川家明)
◎第44回 ともともクリニック全力カンファレンス中継(31)
       ~蠡溝と中都の効能を求めて、あれから10年③~
       (荒川和子・木村朗子・石川家明)
◎過去記事≫≫  もっと見る
 

オンラインでの膝触診実技、参加者の膝が見える

















 オンラインでの講習会が普通になってきた。院内での日々のカンファレンス以外、私たちの勉強会もすべてがオンラインになってしまった。先日行ったZOOMによる勉強会『災害医療ゼミナール 第10回』(東京都&神奈川県鍼灸師会 公認自主勉強会)では、「それでは、膝関節痛を触診で鑑別してみよう」と題して、はじめてオンラインによる臨床実習を行った。膝痛は触診ができないと鑑別ができない。果たして、オンライン触診実習は可能なのか? オンライン臨床実習について考える。

■危機を目の前にして、世界をコロナが変えている

 世界的なパンデミックで、急激な社会の改革が進んでいるようである。劣化した組織構造のあるところや、頭の固い人達が運営している組織は、そもそも立ちゆかなくなるなと感じていたところを、衝撃的な力が来てしまった。歴史上終わらない感染症はないが、5~10年先を見据えたときに、いやそれ以上の人類歴史を長期に俯瞰したとしても、これからの時代はコロナ後の世界であって、コロナ以前には戻らないだろう。

 振り返ればいつの時代でも、パラダイムシフトが始まっているときに、変われる人と変われない人がいる。変われない人もいくつか種類がありそうだ。そのなかでは、分かっていても足が一歩も出ない人が多いように思えるが、大きな波が来ていても気づかない人たちもいる。現状のぬるま湯につかっているのだか、そのぬるま湯だって気持ちの良いものではないのに、そこに現状維持のままつかってしまった人たちである。私のようなロートル(昭和言語。若い人には死語ですが、老人や、使い物にならない古いものの意味。ちなみにパパやママと同じく中国語、老頭兒。)であるならば、それも老荘的諦念とか言って、かっこつけても良いかもしれないが、若い人は未来を作ることがいやおうもない事実なので、ぬるま湯にいないで動き始めなくてはならないはずだ。中高年は自分で今後の人生を決めれば良いが、既成概念を振りかざして若い人の邪魔をするロートル側につくのではなく、せめて若い人たち側について応援してほしい。

 しかし、変わるものと変わらないものがある。コロナの前後でも診療スタンスは変わらない。私たちのモットー「患者を不幸にしないために西洋医学を学び、患者を幸せにするために東洋医学を学ぶ」はまったく同じであり、院内の笑いは絶えずに、患者には一期一会の真剣勝負を、と接する。今日も「往診は忍耐と決意のリフレイン」が大事だと、行き帰りの車中カンファレンスをしながらその言葉を反芻している。でも、中腰姿勢は腰が痛い。もっと鍛えなければいけない。

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる