週刊あはきワールド 2020年11月25日号 No.691

治療家のための薬の基礎知識 第47回

新型コロナウイルス感染後の後遺症の症例

~初めて治療し、著効を確認し、鍼灸の出番を確信する~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


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 抗生物質について解説させていただいていましたが、一旦休止し、今回は新型コロナウイルス感染後の後遺症の症例について紹介させていただきます。

症例)新型コロナウイルス感染後の後遺症

 40代男性(ニューハーフ)、現在休職中。

 3月に高熱が続き、検査の結果、陽性反応が出て入院した。ご本人曰く「インフルエンザの50倍は辛く、死を予感した」そうである。

 徐々に寛解し陰性となったため退院したが、退院後も体調がすぐれず退院後は倦怠感、息苦しさ、胸痛などの症状が残った。中性脂肪、血糖値、肝機能、白血球数などに感染前にはなかった異常が出た。さらに数カ月経っても胸痛が酷いので心電図を取ったところ、房室ブロック、不整脈と診断された。

 漢方薬も処方されたが、服用したら発熱、嘔吐して服用中止となった(処方は不明であるが、同じ処方を全ての患者に投与していたことが後に判明したそうである)。

 SNSの情報で鍼灸、とりわけ「刺絡」が効くと知り、友人の紹介で来院した。

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