週刊あはきワールド 2020年12月2日号 No.692

症状別、困ったときのこのツボ 第14回

肩こりの種類に応じた効果的な3つのツボ

新医協鍼灸部会会長・関東鍼灸専門学校講師 手塚幸忠 


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1.肩こりなんて治らないと思っていた

 私が初心者だった頃、肩こり治療を行っていても、症状が少しは軽減するが、劇的に効果が出るということがなかった。何度やっても同じ結果だったので、私は「鍼灸は肩こりにあまり大きな効果は期待できない」と思っていた。周りの鍼灸師も「肩こり患者さんは、なかなかリピートしてくれない」と言っており、「やっぱり肩こりはダメなんだ」と確信を持つに至った。

 ある時、肩が全体的にガチガチの患者さんが来た。肩に鍼を刺しても、全く柔らかくならず、患者さん本人もあまり手ごたえを感じていない。その患者さんは、肩こりがひどいだけでなく、腕もパンパンで、腕が重だるいという。私は肩の治療を諦めて、腕の治療をすることにした。ちょうど腕の手三里穴あたりが盛り上がって張っていたので、そこに刺鍼をした。

 すると、腕の重だるさが軽減したのだが、同時に肩の痛みがほぼ消滅したのだ。これには患者さんも驚いたが、刺鍼をした私の方が驚いた。肩にさんざん刺鍼をしても解消されなかった肩こりが、手三里穴だけでほぼ消滅したのだ。この経験以来、患部だけでなく、遠隔部からの治療にも効果があることを知り、患部と遠隔部の両方から治療を行うと、患者さんからも喜ばれ、リピート率も格段に上がった。

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