週刊あはきワールド 2020年12月23・30日合併号 No.695

治療家のための薬の基礎知識 第48回

新型コロナウイルス感染後の後遺症の症例(2)

~駆瘀血剤「冠心Ⅱ号方(かんしん2ごうほう)」について~

千葉大学医学院和漢診療学非常勤講師 和光治療院・漢方薬局 平地治美 


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 先月紹介した患者さんですが、その後経過良好です。以前、病院で処方された漢方を服用した途端に悪化したため、漢方薬の服用は鍼灸である程度症状が落ち着いてからにしようと相談し、1カ月経過したあたりから服用を始めていただきました。

 処方は「冠心Ⅱ号方(かんしん2ごうほう)」をもとにした製剤です。

駆瘀血薬の重要性

 西洋薬では血栓溶解剤としてワーファリンなどがありますが、どうやら血栓溶解剤=駆瘀血とはならないということを、これまでの臨床で感じています。ワーファリンを服用していても細絡が多く、瘀血がある患者さんは多いものです。

 新型コロナウイルス感染後は、邪正斗争の結果体は焼け野原のような状態で、燃え滓やゴミが至る所に散らばっている状態と例えることができます。そんなゴミを綺麗に取り除くことができるのは、駆瘀血剤しかないでしょう。

 保険適用になっている処方には通道散、桂枝茯苓丸、桃核承気湯など他にも色々ありますが、今回は保険適用にはなっていないけれど優れた処方である「冠心Ⅱ号方(かんしん2ごうほう)」を紹介させていただきます。

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