週刊あはきワールド 2021年1月6日号 No.696

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第45話

顔面神経麻痺後の顔面痛の患者

~顔が痛むんです!~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


◎過去記事≫≫  もっと見る

しゃべると顔が痛むんです!

 51歳、男性。主訴:顔面痛。身長160cm、体重56kg。

現病歴

図1
 2年前に顔面神経麻痺を発症し、投薬治療を中心に治療してほぼ完治した。しかし、患側の右側の顔面部の強ばり感が取れず、よく涙が出るようになった。また、長くしゃべったり急に大笑いをすると右側の首筋が張ってきて、ピキンとした痛みが走るようになった(図1)。1日1回は夕方になると痛みが起こる。今年の春先から首の付け根や顔に湿布を貼ったりするが、ほとんど変わらない。また、首筋にしこりなどは触れていないが、痛みのあるときには顔や首の血管が浮いているように思う。

 食欲はあるが、食事は決まった時間に昼夜2食。睡眠は夜中に一度目が覚めてトイレに行く。便通には特に異常は自覚していない。

現症
 頚部での静脈の怒張等はないが、右胸鎖乳突筋の緊張、圧痛が観察される。特に気舎から人迎(頚部六合:脾胃の異常)にかけて顕著である。血圧は130/70mmHgで特に異常はない。

 顔面部では、右の上顎および下顎部の圧痛が顕著。

 問診時に前歯が上下とも欠けていることから歯の状態を尋ねると、前歯および奥歯がどんどん虫歯等で抜けていき、現在入れ歯の調整中であるが、あまりよく噛めないとのこと。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる