週刊あはきワールド 2021年1月6日号 No.696

東京2020オリンピック・パラリンピック大会に向けて 第26回

東京2020 大会ボランティアと共生社会

筑波大学オリンピック・パラリンピック総合推進室 宮本俊和 


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Ⅰ. はじめに

 2020年が数日で終わろうとしている。2020年はオリンピック・パラリンピック大会が東京で開催される予定であった。

 2020年2月3日、日本政府は、新型コロナウイルスの感染者が発生して入港先を探していたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の入港を認め検疫を始めた。乗客・乗員全員が下船できたのは、1カ月後の3月1日で感染者712人、死者13人が発生する惨事となった。

 3月24日、新型コロナウイルスの感染が世界に拡大する中、東京オリンピック・パラリンピック大会の1年程度の延期が決定し、3月30日には2021年夏に延期されることが決まった。パンデミックによる開催延長は、オリンピック・パラリンピック大会史上初めてとなった。

 12月になり、新型コロナウイルス感染者数は増加し、東京都の1日の感染者数は1000人を超えそうな勢いである。このような状況の中で、柔道、アイススケート、駅伝などの大会が開催されており、オリンピック・パラリンピック大会開催に向けたスポーツ活動が行われつつある。

 しかし、東京2020オリンピック・パラリンピック大会に参加する10万人近くのボランティア(Field Cast)がいることを忘れてはいけない。ボランティア参加者の募集はすでに終わっているが、ボランティア研修はコロナ禍に入り、オンラインにより行われている。現場での実習を含めた具体的な行程行程はまだ記されていない。

 東京2020大会の3つのコンセプトの一つは「多様性と調和」である。ボランティア活動も障害のあるボランティアと障害のないボランティアがともに活動することが求められている。しかし、過去のオリンピック・パラリンピック大会で視覚障害者が、視覚障害のないボランティアと共に活動をした例は報告されていない。筑波大学では、2018年から東京2020大会に向けた視覚障害者が参加するスポーツボランティアの実践活動を行ってきた。その報告会は、3月に開催予定であったが、コロナ禍で延期になり、ようやくオンラインで開催された。

 今回は、東京2020大会ボランティアの概要と2020年12月16日に日本財団ボランティアサポートセンターが主催した「視覚障害者のボランティア参加 実践報告会~東京2020オリンピック・パラリンピックとその先に~」で行ってきた内容を紹介する。

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