週刊あはきワールド 2021年1月20日号 No.698

しくじり症例から学ぶあはき臨床 その6

残念な、操体法あるある(2)

~臨床でのしくじり編~

川名操体治療室 川名慶子 


◎過去記事≫≫  もっと見る

臨床でのしくじり編

1.臨床初心者期のしくじり
 操体法を中心に行っていた治療室にスタッフとして働き始めたのが臨床家としての第一歩でした。当初は、動診をしてどちらの動きがラクですかと問いかけて、クライアントにわからないと言われた時、次の一手が見つからないという状況の連続でした。

 こちら側に診断や調整の組み立てがなければ、相手の感覚頼みでは当然行きづまりますよね。でも、操体法の師匠からは、ラクなこと気持ち良いことをすればよいとしか教わっていませんでした。どうして、とか何故と質問すると「頭で考えるな、感じろ!」と言われ続けてましたから、、

 もちろん、からだを診ていくとき「何を治療するのか」ではなく「誰を治療するのか」という観点は重要です。こころの安定にもアプローチしていけるラクや気持ち良いという感覚指標は大変有効な診断材料です。*3プライマリケア という観点に立ってクライアントとの信頼関係を構築していくうえでも、操体法のメソッドが有意義なことは間違いありません。

 でもこちらの調整の設計図、地図が白紙のまま、クライアントの感覚のみを羅針盤に進もうというのは、施術者とクライアントが手を取り合って、出口のみえない暗い森をさまようようなものです。

 そして、相手は具合が悪く感覚も狂っているクライアントです。でも操体法の場合、それでも相手の感覚をまずは聞き入れるのです。あなたの感覚が間違っているとは決して言いません。傾聴しながら、受け入れながら暗い森の出口に誘う。そりゃ~いきなりは難しいですよぉ~。
 

(続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます)

この記事の続きをお読みいただくためには、週刊『あはきワールド』(有料コンテンツ)のご購読手続きが必要です。

ご購読の申し込み ログイン(ご購読済みの方はこちら)




トップページにもどる