週刊あはきワールド 2021年1月20日号 No.698

症例で学ぶ入江FTシステム 第32回

入江式奇経治療による症例

~側頚部リンパ節腫脹と疼痛~

寺子屋お産塾 田中寿雄 


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その前に

 昨年から奇経治療による症例報告を続けているのは、鍼灸師となって3年未満の方々は、最初に奇経を利用した症例を積み重ねることに意義があると考えるからです。

 鍼灸医学が陰陽説・五行説をベースに構築された医療であることは、『素問』『霊枢』『難経』をはじめとする古典に述べられています。

 さらに、2000年の歳月は砭石から九鍼を利用した鍼術に進化を遂げましたが、現代では間中喜雄博士が考案された科学的機器のI・Pコードにより、流注と経穴を利用した科学的手法の鍼治療が可能になりました。

 具体的には鍼医療が病的状態と捉える虚実に対して、補瀉迎随の鍼術をI・Pコードの方向性を利用することで、鍼術の奥技を科学的機器であるI・Pコードが満たしていることを臨床で実感できるからです。

症例1)
左右の側頚部リンパ節腫脹と疼痛・51歳・2児の母

愁訴:2日前から側頚部の腫れを自覚していたが、今朝から痛み始めて病院へ。内科を受診すると分からないので耳鼻咽喉科への指示。耳鼻咽喉科では患部の触診をされて、即座に「おたふく風邪じゃない」と診断されたとのこと。

 処置は鎮痛剤と2種類の薬を処方されたが、更年期障害で鍼治療を受診して改善が自覚されたことから、自己判断で服用せずに来院。
 

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