週刊あはきワールド 2021年1月27日号 No.699

阿是指圧による体にある4つの首の治療 第38回

4の首(腰)の治療

~その12 腰痛治療の手順 ⑤腹部の手掌部での指圧~

日西指圧学院 小野田茂 


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 第35回から腰痛治療の手順に沿って説明しています。「1.腰部の牽引」「2.腰部と仙骨部の仰臥での指圧」「3.鼡径部の仰臥での指圧」と続いて、前回は「4.膝窩部の指圧」についてでした。今回はその続きです。

5.腹部の手掌部での指圧

1-1 虚の治療
 腰痛治療の確信に入っていきます。背部の実に対して腹部の虚。この基本は、変わりません。

 実部、特に腰部に硬結および炎症が見られるために、体を活動させると引きつりや痛みが現れ、動きに制限を余儀なくされます。

 制限とは、一種の防御反応です。動くなということです。言い換えれば、休憩しなさいということです。休憩さえすれば、大方の問題は、解決します。しかし身体が、元に戻るまでには時間がかかります。自然治癒の時間を待っていると現代社会に生きる人々は、社会に融合できなくなります。

 そこでお医者さんとコンタクトを取ります。予約を取り、いざ病院なり、治療院なりにはせ参じます。そこで説明を聞き、簡単な検査を受けます。

 薬を処方されたり、オペを進められたり、理学療法師のリハビリを受けるべく、推薦状をもらったりと多方面の選択を強いられます。

 この過程で、イマイチ感をお持ちの方々が、柔道整復師、鍼灸師、手技療法師等のよりミクロ的な治療をする、治療院を選択します。

 表面は、医者というカテゴリーを持った所にはせ参じますが、実はこう言ったカテゴリーの専門家を信用してはせ参じる人々の数も結構の数になるはずです。

 そのカテゴリーの人達の実力は、というと、これもまちまちで、すべてがプロとは言い切れない真実も確かにあるようです。

 ただ西洋医学とこの手の専門家の違いは、局所療法と全体療法の違いにあるのかもしれません。肩が痛いから肩の治療的なミクロ的治療の限界を、体のバランスを整えることを第一目標に掲げて簡単単純な理論で、スキャナーもレントゲンも血液検査といった最先端のテクノロジーをも必要とせずに、二本足歩行の弱点部、不揃い部を注視して、これまた単純な手技で誠に良い結果を出している療法師が世間にいることも事実です。

 ここに腹部の指圧で、実部(背部)と虚部(腹部)のバランスを整えるといった超原始的な技で、腰痛を解決するテクニックを披露していきましょう(図1)。
 

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