週刊あはきワールド 2021年2月3日号 No.700

Dr.シノハラの鍼灸徒然草 第46話

歯肉炎の再発した患者

~おせちが食べられなくなりました!~

九州看護福祉大学鍼灸スポーツ学科 篠原昭二 


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 第29話、「歯が沁みて痛いのですが!」で取り上げた症例(2019年9月4日号、No.632)の再発例である。

お正月、歯が痛むんです!

 61歳、男性。主訴:左上の奥歯の痛み。身長164cm、体重82kg。

現病歴
 一見して肥満度が上がっており、一昨年8月来院時よりも4kgの体重の増加がみられる。年末年始に動くことなく飲食を続けた結果、正月明けの3日には、左上の歯茎が痛み始め、沁みることはないが、固いものを噛むことができなくなったとのこと。

 前回は、下の歯茎の痛みが中心であったが、去年の秋9月に固いものを噛んだときに、「がきっ」という変な感じがして痛み始め、歯科を受診したところ、歯根に挿入していたスチールによって歯根部が裂けていることがわかり、抜歯するしかないと言うことで、抜歯した後に簡易型入れ歯の装着をすることとなった。

 その後、歯や歯茎の痛み、フィステル(膿)も自覚していなかった。お正月、調子に乗って食べ過ぎ、飲み過ぎが続き、お腹の調子もよくなく、若干もたれ気味なのと、時間が来ると食べるが、空腹感はあまりないとのこと。

 そこで、胸焼け(呑酸)、ゲップ(噯気)、しゃっくり(吃逆)、嘔気等の胃気上逆の所見の有無を尋ねたところ、朝晩の歯磨き時に嘔気が起こる(オエッとなるが、吐くことはない)程度である。

 睡眠は夜中に一度目が覚めてトイレに行くが、その後は朝まで眠れ、覚醒時の疲労感はあまり感じない。便通はやや軟便で、1日3回程度。

 血圧は134/84mmHgで若干高めであるが、毎朝血圧の薬を飲んでいるとのこと。
 

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