週刊あはきワールド 2021年2月10日号 No.701

◎◎はこう治す! 私の鍼灸治療法とその症例 File.81-2

殿部痛はこう治す!(2)

~鍼通電療法による殿部痛の症例~

あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師 徳竹忠司 


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 前号では、殿部痛の評価と鍼通電療法について解説しました。今号では、鍼通電療法による殿部痛の症例を紹介します。

Ⅻ 症例

 症例は、左殿部から下肢にかけての痛みとしびれを主訴とする82歳の女性です。

 整形外科、脳神経外科を受診し、さまざまな医学的検査を受けた結果、加齢に伴う異常所見は存在しましたが、身体的事情から保存療法で経過観察となっていました。しかし、患者の痛みの訴えが強かったこともあり、鍼治療を行うチャンスを得て施術を行った結果、症状の改善が得られました。医学的検査結果などの情報が正確でなおかつ多く、鍼治療による経過観察を行えた稀な症例でありますので紹介します。

 以下はPOMRより抜粋したものです。

Ⅰ)症例プロフィール
初診:20XX年7月。

患者:82歳、女性。

主訴:左殿部から下肢にかけての痛み・しびれ。

現病歴:20YY年6月(80歳時)、自転車で転倒し、左殿部を強打したエピソードの後から左殿部痛が出現。近医を受診しレントゲン撮影を行ったたが、骨盤周辺の骨に問題はなく、「打撲」の診断を受けた。同年12月ごろから立位・歩行時に左大腿外側・後側、下腿外側部、外果にかけての痛みが徐々に出現し始めた。翌年6月S病院整形外科を受診し、腰椎の変形によるものと診断され、コルセットが処方されたが、主訴の改善はみられなかった。

 その後、Y病院脳神経内科に、翌々年4月21日から5月25日まで検査入院をして種々検討がなされが(検討内容と診断については後述)、確定診断には至らず、結果的に経過観察することとなった。

 来院時はS病院整形外科通院中でした。

 痛みは薬物である程度コントロールされていが、症状の訴えが強かったため、主治医の紹介で同年7月から鍼治療を行うこととなった。
 

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