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2021年2月17日号 No.702 |
全力で治す東西両医療<祝>第50回 痹証の臨床推論~経筋・経絡病 vs 痹証①~(1)石川家明(2)木村朗子(3)平岡遼
平岡「全力で治す東西両医療」の連載50回おめでとうございます! 「患者を不幸にしないために西洋医学を、患者を幸せにするために東洋医学を学ぶ」ための原稿をいつもありがとうございます。東西両医療の粋を集めたケーキを作ったので載せてください!
木村食べると痛そうなものも入っていますが、良薬口に苦し、ということでしょうか、今回も楽しく学んでいきましょう! ![]() 石川来るべく第70回のお祝いはモンブランがいいな。栗7粒に鍼70本刺してください。 平岡その前にお誕生日に、70本のロウソクを。 ■膝痛はまず「病位」を同定する木村先日の勉強会で、膝痛を経絡病、経筋病、痹証と分けて考えるとある学校の先生が教科書的なまとめで説明してくれたのですが、実際の診察でどう利用しているのだろうということが、すぐ頭に浮かんだ疑問でした。その後直ぐに他の受講生から同じ質問があがりました。症例をあげて教えてほしいと。日々臨床をしているから、当然起きる疑問です。平岡ええ、ぼくも同じ質問を石川先生にしたのですが、少し補足していただき理解が少しだけ進みました。ベッドサイドでいつも一緒に診療をみているのですが、あまり真面目にそのあたりを考えていませんでした。 石川膝の患者さんは西洋医学的にしか見ていなかった? 平岡はい、残念ながら。膝周囲の筋を緩めてあげるだけでも膝痛の患者さんには喜ばれるものですから、東洋医学的にはあまり考えていませんでした。 木村でも、痹証という概念は前から学んでいたので、風寒湿型なのか、風湿熱型なのかは考えてはいるのですが、鍼灸ではさらに経絡病と経筋病に分けている? 平岡臨床で患者の膝の寒熱や湿の要素はある程度把握できていると思うのですが、経絡病や経筋病として考えていたのかは心細いです。あの勉強会の最後に石川先生が補足してくれた、膝痛はまず「経筋・経絡病 vs 痹証」で考えると仰っていたのは、分かりやすい説明だと思いました。 木村そうすると教科書的記述は、かなり実際的であるのですね。 平岡ただ、多くの人が学校で学んできたことを実際の臨床でどう適用させるかを悩んでいるかと思います。 ■膝痛の最初のステップ「経筋・経絡病 vs 痹証」石川確かに膝痛は「経筋病」「経絡病」または「痹証」として診断名をつけるでしょうが、この3つは密接な関係があります。病証としての定義概念がそれぞれ重なり合っています。木村いつぞやの鼎談のときに(第28、29、30回)、経脈そのものが臨床推論の最初の大事な情報であることを話し合いました。病位がどこかという「部位」を明らかにするために、経絡がどこを流れて、経筋がどこを通るかをつかむことでした。 (続きはログイン・ご購読後にお読みいただけます) |
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