週刊あはきワールド 2021年3月10日号 No.705

しくじり症例から学ぶあはき臨床 その8

ベッドに関わるしくじりと対策

あんしん堂鍼灸院 宮村健二 


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【思いがけない事故】

 開業して2年目のことでした。その事故は、筆者が担当するあんしん堂の3番ブースで突然起こったのです。

 ベッドの上には、ある自治体にお勤めの幹部職員の50代男性が右を下にした側臥位で横たわっていました。腰痛を主訴として来院され、左側の治療を終わったところでした。「今度は右側を治療しますから、向きを変えてください」と言い、ベッドの足元を回って反対側へ移動しかけた時です。「ああああっ」という声がして、なんとそれがベッドからはみ出し床の方へ降りていったのです。そうです。正に降りていくという感じで、バタンと落ちるという感じではありませんでした。でもベッドからの転落には違いありません。

 驚いて抱き起こし、ベッドに座らせて安否を調べました。寝返りのときに平衡を失い、ベッドからズルズル滑り落ちたとのことでした。打撲もなく、骨折の心配もないようで、ひとまずほっとしました。

 お話では、医者から小脳失調があるので、気をつけるように言われているのだそうです。怪我に繋がらなかったことは本当に幸いでしたが、それはたまたまの幸運であり、原因追求と再発防止に真剣に取り組む必要を感じました。

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